桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

面目躍如だなぁ

2018-03-16 | Weblog
大崎事件の高裁決定に対して検察は特別抗告するとニュースになった。
俺は腐れ検察と公言しているが、それでも検察にあるだろう人間の心を信じているところがある。いかに腐れ検察でも,今度は判決に従って再審裁判になるだろうと思っていた。願っていた。でも,ダメだったようだ。
腐れは腐れだ。
多分、検察官に任官するときは、誰もが、それなりに正義感を持って検察官になるはずだ。それが検察官として仕事を始めると、一度起訴したならば、何があっても有罪を主張するし、保管している証拠の中で無罪判決に繋がりそうな物は隠すようになる。
裁判は真実を明らかにするところではないのか。ことの真相を明らかにするために必要な証拠は出さなければ裁判になるまい。裁判は検察官だけのものではないし、弁護側のものでもあるのだから、弁護側が必要と求める証拠は、総てを提出して当然のことだろう。
検察は大崎事件でも証拠を隠して来た。今回の宮崎高裁支部決定内容に繋がる写真ネガを「古くて使えない」と嘘を言って出さないようにしていたのだ。
出させて見れば現像は可能だったし、被害者を運んだ説明に矛盾があるのも明確になったのだ。
もう90歳の原口さん。命あるうちに裁判のやり直しを行うことは検察の責任でもあるだろうに、またもや最高裁判所に抵抗だという。
人間の心が腐る検察なのだから、これで当然なのかも知れないが、これでいいのか!こんなことが許されていいのか!激しい怒りの感情が湧き上がって押さえられない。
検察庁を変えなければ!

花の季節

2018-03-16 | Weblog
最高検察庁に要請に行ったとき、沈丁花の香を感じた。
我が家の玄関にある沈丁花も香っているが、連れ合いが大切にしている蘭も咲いた。
クーが花にじゃれるので、やられてしまった花の蕾もあったが,薄いピンクの花が、無事に咲いた。

映像

2018-03-16 | Weblog
昨日、伊調馨さんを巡るパワハラ問題で関係者の記者会見があったけど、パワハラを訴えられた至学館大学側の谷岡郁子学長の言葉の数々は、正直だったし、その言葉が語るところをあからさまに示す記者会見だった。
至学館大学の栄和人監督が訴えられたのだが、「呂律が回らないほどに衰弱した」って,ホントかぁ?
オリンピックまで行ったレスリング選手だったんだろ。そんなに精神が脆いかねえ。
もっとも、訴えられた中身に思い当たり、更に週刊誌に書かれ始めたことが事実だとすれば、それは栄監督としての立場は失うし、刑事訴追になるかも知れない。呂律が回らなくなる衰弱は理解出来るけどね。
怒りが沸点に達したと語る谷岡学長、伊調馨は選手ですか?は凄い表現だったよなぁ。
あの薄ら笑いや露骨なため息の表情に、俺は谷岡学長の人間性を感じて、映像は凄い、映像は怖いと思ったが、あの人、ご本人は,どう感じたものやらねぇ。

記者会見

2018-03-16 | Weblog
昨日は獄友と茨城県上映での記者会見をしたが、参加記者は2名だけだった。
もう布川事件も茨城県では終結して7年。当時を知る記者もいないし、国賠裁判の係争中でもあり、記者の関心は薄れている。
いよいよ、この月末からは茨城県で5カ所の上映と東京での上映が始まる。出来る限り多くの人に見て欲しいし、まだまだ多くの冤罪被害者が助けを求めている現実を知って欲しいと願っている。