桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

ウンザリ

2018-03-24 | Weblog
今日は獄友の初日。ポレポレ東中野に向かうために電車に乗っているが、電車に乗るとFBを開いて読む。
そのFBの中には、色々な人のが出て来るけど、ある冤罪仲間のFBにはウンザリしている。
俺は、冤罪に苦しめられるということは、この日本にある諸々の矛盾を教えられるということだと思っている。苛め、差別、理不尽な痛みを背負わされて苦しむ人たちと心を重ねることだと思っているが、この冤罪仲間は、平然と朝鮮民族や中国民族を蔑視する。
今日など、安倍晋三先生一味を批判するのは良いが、軍隊を持て、国会議員を半減しろなど、なぜ安倍一味批判と連動するか判らないことを書いていた。
自分が冤罪を体験して、なぜ苦しめられたのか、全く理解しないのだから哀れだよなぁ。
こんな仲間は、いくら同じ痛みを知る同士でもウンザリだよなぁ。

獄友パンフレット

2018-03-23 | Weblog
明日から東京では獄友の上映が始まる。水戸でも明後日に上映があるため、今日は資料作りをした。
映画パンフレットも作られたが、まだ届かなくてヤキモキしていたらば、今夜、やっと届いた。こっちもバタバタだが、東京もバタバタだろう。
パンフレット、素晴らしい内容だった。読み応えがあり、映画の内容を超えて社会に伝えてられるメッセージが満載だった。
金監督が、いいパンフレットです!と言っておられたが、闘いを支えた女性たち3人の対談。音楽を作られた谷川賢作さん、小室等さんと監督の話。それに映画に関わられた皆さんの話。どれもが心に残る。
明日からの楽しみが増えた!

異議あり!

2018-03-23 | Weblog
老人ホームで3人が墜落死した事件で死刑判決があった。
直接証拠がないために自白の録画の決め手として有罪判決を下したという報道だ。
今、森友問題が日本を揺るがしているが、あの事件の真相は簡単だ。安倍晋三夫婦が関わっていたからの8億円値引き。谷なるノンキャリア女性公務員が安倍昭恵の言葉を財務省に伝えたことで始まったのが、この森友問題だろう。
でも、安倍晋三先生は証拠を示せとか言って反論するが、李下に冠を正さず、瓜田に足を直さず、だ。安倍晋三先生の回りには、こんなことばかりがある。韓国ならば、とっくに逮捕されているだろう。
裁判が状況証拠で死刑判決になり、政治家は状況証拠を無視して責任逃れで許されてるなんて、逆ではないか。
俺は50年前、嘘の自白をした。そして自白調書に作られた話を録音した。その録音が「犯人でなければ出来ない自白だ」として無期懲役になり、29年の獄中生活をした。
その経験からすると、誰だって犯人めいた自白は出来るとき判る。
今市事件もだったが、笑って話しているとか、素直に話しているとかは、全く犯人の根拠にはならない!というのが、俺の体験だ。
そもそも取り調べの録音録画は犯人を証明する手段だったのだろうか。
この法律が作られるとき、俺は、このようになることを危惧したが、どうやら危惧していた通りになり始めた。
この6月からは司法取引も始まる。ますます冤罪が増えることだろう。

多実ちゃんとの別れ

2018-03-22 | Weblog

昨日は、今瀨多実さんの偲ぶ会だった。
水戸翔合同法律事務所の職員として、また救援会会員として、色々とお世話になったが、この1月31日、急逝した。まだ40歳を過ぎたばかりだった。
いつもふくよかな笑顔の人で、怒った顔など、想像出来なかった。 
昨日、事務所の弁護士さんや同僚から話されたエピソードも、皆さんが同じような人柄を語っていたが、仲間たちに心配りをし、有能な法律事務所職員だった多実ちゃん!
俺たちは、息子の嫁さんになって貰えたらば嬉しい!と話していたものだが、もう適わない。
まだまだ若い 多実ちゃんの逝去は、偲ぶ会に参加した全員の悲しみであり、嘆きだった。皆さんの涙、慟哭が痛かったが、お母さんの傷みの深さには掛ける言葉がなかった。
多実ちゃんは世界中に友人がいたそうだ。世界12か国を旅したらしいが、そんな社交性と明るい人柄で行く先々で友人を作り、親しい交際をしていたとか。
もっともっとやりたいこともあったろうが、多実ちゃんは全力で人生を駆け抜け、多くのことを遺して去って行った。
多実ちゃん、有り難う!
多実ちゃん、さよなら!

墓参り

2018-03-22 | Weblog
彼岸になり、利根町へ墓参りに行った。小雨の中、既に誰かが花を手向けてくれていたが、姉が来たのかも知れない。
父方の本家、兄弟、その血筋や竹馬の友の墓も含めて、8カ所余りに線香と感謝の祈りを捧げて来た。
せっかくなので杉山の墓参りにも行ったが、数本と花が挿してあるだけだった。持って行った花を捧げて帰って来たか、相変わらずに墓碑には、何も刻まれていない。
杉山は、どう思っているやら。

恵庭事件

2018-03-20 | Weblog
今日は、また再審請求が棄却された。ここで新しい再審請求が認められたならば、日本の再審裁判に革命が起きると期待されたがダメだった。
残念だ。
まだ判断の中身は判らないが、この事件も、どこから考えても有罪判決は間違っている。被害者と加害者の体力差、被害者下半身が執拗に燃やされていた特異さ、被害者を焼く炎の目撃した人の話など、どこから考えてみ男性の犯行としか思えない。
恵庭事件も、必ず再審で無実になる事件だし、その日が遅れるだけ。検察が解体される日が延びただけ。

特別抗告

2018-03-19 | Weblog
大崎事件の宮崎高裁決定に対して、検察が最高裁に特別抗告をした。
腐れは腐れ。
自分たちの判断を絶対のモノとして、何があっても過ちを認めないばかりが、無実を示す証拠を隠して恥じない、反省しない、この検察の姿勢を、どうしたら良いのだろうか。
胸でざわめきが治まらない。怒り、虚しさ、悔しさ、胸の中で渦巻くモノが、次々と奥底から沸き上がって来て仕方ない。
怒りを言葉にして、悔しさを行動にして、虚しさを力に変えて闘うしかないが、道理の通じない相手と闘うことは、ホントに大変だ。
きっと全国では、俺と同じ思いをしている人が多いことだろう。
やるしかない、やるしかない。

素晴らしいなぁ、自民党💐

2018-03-19 | Weblog
森友問題では、もう誰が核心の問題なのかは明らかだ。安倍夫婦!
この期に及んで安倍チルドレン、安倍首相に任せるのが大事だとかテレビで話してるのを見ると、財務省が1年以上も嘘を語って来た重大な罪を判ってないし、結局、自民党は民主主義を判ってないことを物語るものだろう。
それだけではない。
働き方改革を称する法律が審議されているが、自社社員を過労死させた「和民」社長の渡辺美樹を質問者に立て、1週間に7日休みがいいことなのか!と質問されたのも凄いよな。働き方改革の名称はいいが、中身は「過労死黙認、残業代未払い法案」だと言われている。
綺麗事を語るのが得意な小泉進次郎などもいるが、結局、自民党という政党は、財界に奉仕する政治家の集団で国民の命や人権、暮らしなどは二の次にしか考えない政党だよな。
それぞれ支持者は、まだ3割もある。実にお目出たい国だ。
自分の身に自民党政治の悪が及ばない人が、まだまだ多いのだろうなぁ。いや及びながら気が付いてないのかもね。

熱海

2018-03-18 | Weblog
昨日は久しぶりに青年劇場の芝居を観に行った。
戦争中に亡くなった詩人の幽霊と現代の苛めで苦しむ若者の物語だったが、日本社会の問題を考えさせられる芝居だった。
途中、苛めを見て見ぬ振りをする教師に対して、恋人が「先生を辞めろと」と語る場面では、安倍辞めろ!麻生辞めろ!と言いたくなったなぁ。
芝居の後は熱海へ。
一時期は衰退した熱海温泉だったが、近頃は人気が復活したそうで、熱海駅前は綺麗に整備されたし、今日など、老若男女で人が一杯だった。
同行した田舎の古い友人からは、近々癌の手術だと聞かされて驚いたが、強運を招くらしい伊豆山神社に祈りを捧げて来た。