桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

日野町事件

2018-03-06 | Weblog




今日は、日野町事件の決定日が知らされる日。大津地裁、大津駅で1日支援行動があって参加した。
東住吉事件の朴さん、湖東記念病院事件の西山美香さんも参加して駅前で宣伝したが、200枚用意したチラシは予定時間前になくなるほど、地元の関心は高まっていた。
もちろん、マスコミの注目も高くて、決定日の告知などで進行協議に裁判所に入る弁護団を撮影、取材するテレビカメラ、記者は、多数、集まっていた。
決定日は、7月11日!
また仲間に救いの光が当たる日になるだろうが、同時に、無実の証拠を隠して阪原弘さんを獄死に追い込んだ検察の罪が問われる日になるだろう。

立命館大学朱雀校舎

2018-03-06 | Weblog
昨日は、立命館大学朱雀校舎で行われた法医学者押田茂実先生の講演を聞きに行った。
押田先生は、長く埼玉県警関係で法医学者として仕事をされて、最初の大きな仕事は御巣鷹山に墜落した日航機事故で亡くなられた遺体の鑑定だったとか。手や顔などは指紋や歯型などで鑑定は可能だったが、足は鑑定の方法がなく、300名の遺体に500本からの足は、纏めて荼毘に伏したことから、新たな鑑定手段としてDNA鑑定に進むことになったのだとか。
やがて警察のしていることに気付いて正義観から法医学者として人間の良心に従って鑑定をされるようになった。足利事件、東電OL殺人事件、天文館レイプ事件など、先生の鑑定で冤罪が明らかになった事件は多数ある。
鑑定が如何にあるべきか、経済的に恵まれない法医学者、それを育て支えない日本、先生の話は多岐に亘り、実に短い2時間だった。
懇親会にも参加して、押田先生、それに元科学捜査研究所におられて警察の悪に従わずに闘われたという徳島大学の藤田義彦先生、立命館大学の平岡義博先生。それに一昨日の学生サポーターズの6、7名始め、皆さんと楽しい時間を過ごした。