桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

腐れの連鎖

2018-03-05 | Weblog
冤罪を体験すると、日本の警察は悪党と呼んで良い犯罪組織だと教えられる。犯罪を犯したと思い込んだらば、平然と証拠を捏造したり、改ざんしたりする。警察に正義はない。
検察の悪辣さも警察に負けない。
警察が犯人として送り込んで来た容儀は、必ず起訴して、無実を示す証拠は隠してしまい、よほどのことがない限りは裁判に提出しない。もちろん、警察と同じに嘘を語ることは厭わない。
そして、裁判所は、検察の言うがままに認めて冤罪を事実に変えてしまう。
法治国家日本は、骨の芯から腐っているが、大部分の国民は、その事実を理解せずに法治国家の正義を信じ、安心して惰眠している。
法治国家を支える司法制度が腐敗しているのだから、法網を逸脱して悪事をなす人や組織は、あちらこちらに増えている。
長く問題として国会で追及されている「森友」問題では、とうとう財務省が資料を改ざんしていた事実までが明らかになった。
国家の中枢である財務省が、自分たちの過ちを隠すために資料を書き換える、東京都日本は、そこまでモラルが破壊行為されてしまったのだ。
安倍晋三は息を吐くように嘘を語る、と言われたこともあるが、国の指導者が嘘つきでは、この有様も当然だろうか。
法治国家を法治国家たらしめるには、嘘を語った警察官と検察官を裁くところから始まるしかない。
「裁判に関わる警察官と検察官、その関係者が証拠を改ざんしたり、捏造をしたる場合。及び事実に反する嘘を語った場合は法廷侮辱罪として罪を問う」という法律を作りたい。
ダメだろうか。警察と検察は反対するだろうか。証拠を改ざんしたり、捏造しないなど、当たり前。嘘を言わないなど、当たり前だよね。それに反対するのは、改ざんや捏造、嘘の認識があるということになる。
その法廷侮辱罪の量刑は、もちろん「証拠の改ざんや捏造、関係者の嘘によって刑罰を受けたる者と同等の罪を受けるものとする」だね。
布川事件のように警察官や検察官が亡くなっている場合は「関係者が生前に受けた名誉や賞、財産は、全て没収する」だろうか。 
そんなことになったらば警察官や検察官になる人がいなくなる!というような反論が聞こえそうだが、証拠の改ざんや捏造、嘘を言わなければ良いだけ。
財務省や行政の嘘も同じだ。
正義と真実、道理の通じる日本にしたいよなぁ。