桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

打ち首だな

2014-12-17 | Weblog
高知白バイ事件の再審が棄却された。
昨日、「今日、受け取れます」と裁判所から連絡が来たそうで、行ったらば棄却だったそうだ。
道路に出て来た大型バスに白バイが衝突した、ゆえにバスの運転ミスとなった高知白バイ事件は、バスのスリップ痕があることから「バスが動いて白バイに当たった」とされた。
でも、何度も書くけど、バスに乗っていた仁淀川中学生は、全員が「バスは止まっていた」と証言するし、バスの後から自家用車で付いて引率していた中学校の校長先生も「バスは止まっていた」と証言している。ところが、対抗車線を走っていた白バイ警官1人だけが「バスは動いていた」と証言し、その証言とスリップ痕で有罪だ。
中学生が揃いも揃って嘘を言うか!?
校長先生が子供たちに合わせて嘘を言うか!?
今度の再審では、警察に写真鑑定技術の指導をされていた千葉大名誉教授の三宅洋一先生が「スリップ痕などは偽造写真」の鑑定をされた。
ならば、普通の感覚で見れば「鑑定人の話を聞こう」となるだろうに裁判長は「難しい話を聞いても判らないから聞かない」として鑑定人尋問をやらなかった。聞いて判らない頭が、なんで鑑定書を読んで理解出来るのか。この、名前を忘れてしまった裁判長は、実に惚けた頭をしてる。
こんな裁判官に裁判をされては堪らないよなぁ。
こんな奴は打ち首!!獄門だよね。

会議

2014-12-17 | Weblog
昨夜は、東京の事務所で会議だった。
なくせ冤罪評議会の今井さんが中心になり、法制審答申に対する対策を話し合い、どのような手段で国会審議に備え、警察のやりたい放題になる盗聴法と密告法を作らせないようにするかなどを話し合った。
法制審に参加された周防監督も、わざわざ来て議論に加わってくださったことが中身を濃くしてくれ、集会や判り易いリーフレットの作成などで行動して行く計画を立てた。
周防監督も話しておられたが、巨大な権力機関である警察や検察が相手だ。そこに、この両組織を盲信する人が多い国民であることを思うと、一筋縄では行かない運動だし、闘いになるが、国民の「他人事」意識を「我が事」に変えれば良いだけのことだ。
警察によって、自分の電話は盗み聞きされ、好き勝手にメールは盗み読みされれことが許せるか、そこを理解して貰えれば、盗聴法を潰すのは簡単だ。密告法も同じこと。「あの人が犯罪をした」と密告すれば、その密告者の罪が軽くなり、密告された人は逮捕される。こんな卑劣で怖い法律はない。
「何もしてなければ大丈夫」と思うだろう大多数の国民に、すでに同じような密告で冤罪が作られている実態を知らせて行けば、必ず道理は理解して貰えるだろう。
卑劣な法律を作らせない闘いは、やらなければならないし、必ず成せる。
小さな集まりだったが、成すべき使命は大きいと感じる会議だった。