桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

確かに

2014-12-08 | Weblog
この前、面白い番組を見た。
慶應義塾大学の3年生、二人がアベノミックスに乗り、株を操作して儲けていることを紹介した番組だった。
パソコンに向かって取材を受ける若者は「こうして利益を得られるのを知らない人は、その人が悪い」という趣旨の発言をした。誰もが平等に機会があるのだから逃している人が悪いということらしい。
確かに、アベノミックスでばらまかれた金のおこぼれに預かるチャンスは、誰もが平等に持っていると言えるかも知れないよね。
でもなぁ、そんな手段は知らない人が圧倒的だろう。社会の弱者と言われる人たちが、アベノミックスによる物価高で苦しんでいるのを思うと、パソコン画面を見ながら横目でテレビカメラを見る目は、若者らしからぬ卑屈さしか見なかったのは、俺の偏見だろうか。今日の新聞には、麻生太郎の同じような「儲けられないのが悪い」なる発言が載っていたが、儲ける人がいても、俺は構わないとおもうけど、せっかく税金を使うならば、社会の弱者が生きて行き易くなるように使って欲しいよなぁ。
この若者たちが一生涯、社会の強者でいられれば良いけどねぇ。