桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

エフエム西東京

2014-12-05 | Weblog
今日はエフエム西東京で番組の録音をして来た。
TBSラジオの「ゆうゆうワイド」。ニッポン放送にも出たが、それは布川事件の冤罪者としてだった。
今日は「シンガーソングライターとして出演を」と要請されてだから、前とは違った。もちろん、違ったと言っても布川事件無しには話は進まない。それなりに話したが、中心は刑務所で作詞、作曲し、CDとして発売した歌の話だった。
「感動した作品」と過分なお褒めを頂いて面映ゆかったが、自分が思っているよりは人様に「想い」を伝える力を持った歌なのだということは判った。
今後、どう進展するかは判らないが、冤罪仲間の力となり、当たり前に真実と正義の通る司法にするために、一生懸命に頑張ろう!と思ったし、力を頂いた録音だった。
放送は12月21日と1月11日。パソコンでも聴取出来るそうなので、また聴取方法を書きます。
ぜひ聴いてください!!

たまには良いことも

2014-12-05 | Weblog
裁判の大変な点は、検察に控訴権、抵抗権があり、地裁より高裁の方が検察寄りの裁判官が多くなって、地裁で出された良心的な判断が覆されてしまうことだ。今朝の新聞に「保釈決定は地裁決定を優先すべきと最高裁が判断した」とあった。
身柄を直接に扱う地裁が決めた保釈は、高裁が否定してはダメと言うことだが、これで人質司法と呼ばれる異常な長期拘束が、少しでも変われば嬉しいことだね。何しろ、否認していると、何年でも懲罰的に拘束し続けるのだから、日本の司法は狂ってる。
今、岡山では民主商工会の人が税法違反で逮捕されているが、1年以上になるのに牢屋に繋がれたままで保釈されない。
もちろん、この逮捕は民商と言われる民主組織を弾圧して潰そうとする不当な逮捕だが、もし事実だとしても、たかだか税法違反事件に過ぎないのに1年以上も逮捕し続けるのは常軌を逸してる。
世界から「日本の司法は中世にある」と指摘されるが、最高裁も目覚めて現代に相応しい判例を積み重ねて改革して欲しいものだ。