桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

江戸時代

2010-08-25 | Weblog
日本の役所はデタラメなところだと、色々なことがあるたびに無責任さとともに教えられるが、今、全国で問題になっている百才を越える年寄りの所在不明事件でも、各地でいい加減さが明らかにされている。
今日は、東大阪市で江戸時代に産まれた人が戸籍上は生存していることになっていると報道された。
江戸時代とは凄い。
日本のお役所と言う言葉は、固い、真面目、信用など、良いことを表すはずだったが、今や逆になった。嘘は言うし、隠すし、デタラメだし、救いようがない状態だ。
何時から、こんなことになってしまったのだろうか。

常磐線見聞

2010-08-24 | Weblog
俺も愚痴を言いたくなるときがある。
でも、守る会関係だと、なかなか難しい。まず、全うに聞いて貰えないし、こっちに「桜井さんだって!」と逆ネジになったりする。だから、無関係な人に話すのが一番!
話して飲み、帰る千代田線だが、驚いたね。
目の前で、俺より年上のじいさんが寝ていた。北千住で降りるとき、一つ離れた若い女性に声を掛けた。まだ20代、いや30代?
美人だけど、オッサンの言った言葉は書けない。それを無視。面倒くさ気に相槌を打ち、その後も眠り続けて、女は柏で降りて行ったが、いや女は怖い。
明け透けに別れを語るオヤジも驚いたが、全く動じない若い女性にも、感動!
怖いねぇ。

異常

2010-08-24 | Weblog
今年の暑さは、確かにおかしい。今日は東京に来たが、上野駅から千駄木駅、それからシノバズ通りを歩いて救援会事務所まで行ったが、擦れ違う人、総てが赤い顔をしていた。
本当に暑い!
亜熱帯日本!
異常だね。

始まった

2010-08-24 | Weblog
人間の心は怖い。不運に苦しむ人がいれば、可哀想にと同情して手を差し伸べる人も人間だが、ひとたび不運に打ち勝って幸せになったりすれば、それを羨んだり、妬んだりするのも人間だ。
俺が裁判などで主張したい思いを「勝ったら言え、勝った後に言えば良い」と、弁護団に制止されたことがある。「勝ったらば言えなくなることもあるんですよ。まだ勝ってない、今しか言えないこともあるんです!」と言ったが、全く理解出来ないらしくて、そんなことも判らないのかと、少々呆れたことがあった。
勝って言いたいことを主張しょうものならば、どんな石礫が飛んで来るか判ったものではない。自分たちだけが勝って終わり、それならば構わない。石礫だろうが槍だろうが、跳ね返して声高に主張を重ねてやるが、布川事件は、そうはできない。他の冤罪仲間に力となる闘いを続ける使命がある以上、世論は敵に回せない。と思って来た。
昨年、再審開始決定も確定し、いよいよ勝利への道筋も見えて来たが、俺が案じていた人の心の怖さが案じていた通りに現れ始めた。
このところ、墓に行くたび、墓前の茶器が転がっている。一度や二度ならば偶然もあろうが、四度となれば偶然ではない。俺たちの勝利を妬み、快く思わない人の嫌がらせだろう。
こういうこともあろうと予測していたが、勝って万歳、万々歳にならない冤罪の大変さ、改めて感じる。まあ刑務所での日々を思えば大したことではないし、好きなだけやれ!と思うが、これからも闘いは続くね。

梨元勝

2010-08-24 | Weblog
テレビ好きだが、芸能番組は嫌いな俺も、その名前と活躍は知っている。6月に肺癌で入院、手術したのも知っていたが、たった3ヶ月で亡くなったとニュースになった。
勿体ない!
身体を温めて免疫力を高め、癌と共生して行く陶板浴に通えば、こうも簡単には死ななかったろうに。本当に勿体ない命だった。
この4月に鹿児島へ行ったおり、たまたま知人の弟さんが末期の肺癌だと聞いた。それで関東に住む弟さんに陶板浴行きを勧めて欲しいと紹介したらば、何でも調子が良いとのことだ。
癌になるのは、誰もがあることだが、どんな対処を選ぶかは、その人の意識や思考だから、結局は生死を決めるのも自分自身だと言えるのかも知れない。

海上保安庁

2010-08-23 | Weblog
海上保安庁のヘリコプターが墜落した事故では、思い掛けない波紋が広がっている。司法修習生を搭乗させたデモ飛行であったことを隠していたらしい。
大体、官庁と言うのは秘密主義だし、どこの官庁も同じだと思っていたらば、どうやら検察庁が噛んでいたようだ。
なぜ司法修習生が海上保安庁のヘリコプターに乗るのかと思っていたらば、検察修習のときに体験するらしい。
検察庁が絡んでいては隠すよね。隠さないはずはない。
自分たちの修習生をヘリコプターに乗せて事故にあったとなれば問題!責任?!出世が出来ない!!
あぁかくして事故の真相は話さないようにしょう!と海上保安庁に持ちかける。筋書きが判ったね
今朝の海上保安庁の記者会見は面白かった。言い草が検察庁と同じ。総てを話す必要はないとか、あれも検察庁のレクチャーかねぇ。日本に必要なのは、検察庁の解体と再編が緊急かつ最も重要なことかも知れないねぇ。

千波湖

2010-08-22 | Weblog

偕楽園の下にある湖は、一周3キロのジョギングコースになっている。コースは柔らかい路面で走る人に優しいが、難点は鳥の糞がやたらに落ちていることだ。沢山の水鳥たちは、人が襲わないから怖れないので、ところ構わずに歩いては糞をするのだ。
今までに何度も連れ合いに散歩を誘われていたが、何時も拒否していた。今日は、朝にも歩いたが、エネルギーが余っていたので、一度は湖畔を歩きたいと思って応じてみた。
千波湖に行って見ると、丁度、夕陽が落ちるときで、桜川に真っ赤な夕陽が映えて綺麗だった。
ジョギングコースには老若男女、沢山のど人が走ったり、歩いたりしていた。

信用

2010-08-22 | Weblog
つい先日、どっちを信用する?と問われたことがある。問われた相手には悪いが、今までの言動を考えれば、とても無条件には信用するとは言えなかった、
両者の言葉の中身や意味合い、色々と考え併せると、俺の結論は簡単だったが、やはり人の信用は言葉ではないね。行動だね。
この世には、作り話をしているうちに、自分の話している内容を事実だと思い込んでしまう人がいる。そのことを知ったとき、本当に驚いたが、話した当人はケロッとしていたことに、また驚いた。
こうした類いの人は信用できない典型だが、とにかく信用できるかできないかは、その言葉でなくて行動を測れば良いのだから、見分けるのは簡単だ。
今回、信用するのかしないのか!と突き付けられて思ったのは、信用できるかできないかより、信用するかしないかを決める俺自身の内面の問題だった。
難しいねえ、心は。

散歩見聞

2010-08-22 | Weblog
朝、2時間ほど、歩いた。6時過ぎに外に出て行ったが、そう暑くはなかったのに、余り歩いている人はいなかった。
歩いている人に擦れ違ったのは、たった1人。自転車に乗った人が多かった。
那珂川を上流に向かって歩き、徳川時代の水練場跡に来たとき、俺を追い抜いて行った自転車の男性が休んでいた。俺を伺うように見て、左手に携帯を持っていたが、通り過ぎた途端に声がした。
「もしもし、突き当たりのとこまで、来て休んでるよ。サッカー場にいたよ!」何があったのだろう?
深刻そうで俺を伺い見た目は暗かった。
犬や猫ならば探したら連れ帰るだろうから、子供を案ずる親なのだろうか?息子か娘か?
何があったのだろう?
今朝、擦れ違ったのは、人の人生だった。

利根町花火大会

2010-08-22 | Weblog


利根町の花火大会は納涼祭と言うべきで、川原に組んだ櫓を囲んだ盆踊りと徳満寺の灯籠流しが中心で、花火は、最後の30分ほど、華々しく?行われる。
俺が子供のころは、ただ徳満寺の灯籠流しが侘しく行われていた記憶だが、今は川原に露店が並ぶ利根町最大の行事で、近隣の人も集めた納涼祭りになっている。不況のあおりで中止しようと言う声もあるらしいが、町民の楽しみを守るべきとの声に支えられて実施されているようだ。
昨日は、そこに集まる議員さんたちにご挨拶しようということで参加した。役員席にいた町長さんと何人かの議員さんにお礼を言ったが、昔を知らない人は盛大に喜んでくれたけども、昔を知る人は複雑な感情を抱いてることを感じた。
勝っても万々歳にはならないのが冤罪。布川事件では、何が始まるやらねぇ。