桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

常磐線見聞

2010-08-24 | Weblog
俺も愚痴を言いたくなるときがある。
でも、守る会関係だと、なかなか難しい。まず、全うに聞いて貰えないし、こっちに「桜井さんだって!」と逆ネジになったりする。だから、無関係な人に話すのが一番!
話して飲み、帰る千代田線だが、驚いたね。
目の前で、俺より年上のじいさんが寝ていた。北千住で降りるとき、一つ離れた若い女性に声を掛けた。まだ20代、いや30代?
美人だけど、オッサンの言った言葉は書けない。それを無視。面倒くさ気に相槌を打ち、その後も眠り続けて、女は柏で降りて行ったが、いや女は怖い。
明け透けに別れを語るオヤジも驚いたが、全く動じない若い女性にも、感動!
怖いねぇ。

異常

2010-08-24 | Weblog
今年の暑さは、確かにおかしい。今日は東京に来たが、上野駅から千駄木駅、それからシノバズ通りを歩いて救援会事務所まで行ったが、擦れ違う人、総てが赤い顔をしていた。
本当に暑い!
亜熱帯日本!
異常だね。

始まった

2010-08-24 | Weblog
人間の心は怖い。不運に苦しむ人がいれば、可哀想にと同情して手を差し伸べる人も人間だが、ひとたび不運に打ち勝って幸せになったりすれば、それを羨んだり、妬んだりするのも人間だ。
俺が裁判などで主張したい思いを「勝ったら言え、勝った後に言えば良い」と、弁護団に制止されたことがある。「勝ったらば言えなくなることもあるんですよ。まだ勝ってない、今しか言えないこともあるんです!」と言ったが、全く理解出来ないらしくて、そんなことも判らないのかと、少々呆れたことがあった。
勝って言いたいことを主張しょうものならば、どんな石礫が飛んで来るか判ったものではない。自分たちだけが勝って終わり、それならば構わない。石礫だろうが槍だろうが、跳ね返して声高に主張を重ねてやるが、布川事件は、そうはできない。他の冤罪仲間に力となる闘いを続ける使命がある以上、世論は敵に回せない。と思って来た。
昨年、再審開始決定も確定し、いよいよ勝利への道筋も見えて来たが、俺が案じていた人の心の怖さが案じていた通りに現れ始めた。
このところ、墓に行くたび、墓前の茶器が転がっている。一度や二度ならば偶然もあろうが、四度となれば偶然ではない。俺たちの勝利を妬み、快く思わない人の嫌がらせだろう。
こういうこともあろうと予測していたが、勝って万歳、万々歳にならない冤罪の大変さ、改めて感じる。まあ刑務所での日々を思えば大したことではないし、好きなだけやれ!と思うが、これからも闘いは続くね。

梨元勝

2010-08-24 | Weblog
テレビ好きだが、芸能番組は嫌いな俺も、その名前と活躍は知っている。6月に肺癌で入院、手術したのも知っていたが、たった3ヶ月で亡くなったとニュースになった。
勿体ない!
身体を温めて免疫力を高め、癌と共生して行く陶板浴に通えば、こうも簡単には死ななかったろうに。本当に勿体ない命だった。
この4月に鹿児島へ行ったおり、たまたま知人の弟さんが末期の肺癌だと聞いた。それで関東に住む弟さんに陶板浴行きを勧めて欲しいと紹介したらば、何でも調子が良いとのことだ。
癌になるのは、誰もがあることだが、どんな対処を選ぶかは、その人の意識や思考だから、結局は生死を決めるのも自分自身だと言えるのかも知れない。