桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

会議

2010-08-10 | Weblog
今日は弁護団の会議。
全く検察の抵抗がないに等しい裁判だからね。会議は深刻にはならない。俺の目標に相応しく「明るく楽しい」討議が続いた。
我が弁護団、素晴らしい陣容だが、このままに国賠裁判を支えてくれる弁護士さんは、まあ多くはないよな。我が相棒の杉山は国賠はやらないと言うし、孤軍奮闘になるかも知れないが、俺は貫く。
そこから俺、布川の闘いが始まろうが、俺を犯人にした奴ら、死に絶えた奴を後悔させるために、国賠を貫きたいし、やってやる!

昼顔?夕顔?

2010-08-10 | Weblog
布佐駅まで歩いたらば、もう汗まみれ。
風が吹き抜けて気持ち良かったが、駅の金網フェンスに夕顔か、昼顔が絡んで咲いていた。
「夕顔は
あれは他人の
 妻の顔」
こんな句をはいた千葉刑務所の獄友がいる。仮釈放直後、有名な俳人、柴田白葉女氏を殺害して金品を強奪した男だが、金網に絡む花を見て、彼、やすだみのるを思い出した。