桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

再審公判学習会

2010-08-28 | Weblog
昨夜は、水戸で、これまでの公判についての学習会が開かれた。講師は、谷萩弁護士。
これまでの経過、今後の見通しなども含めて話をされ、それを現地調査の際に、我々の裁判が終わるまで待ってる参加者に見て貰うための学習会でもあり、ビデオ撮影をした。
俺も、少しだけ話したが、今の裁判経過に不満を感じる気持ちが出てしまう。
なぜこんな冤罪が作られたのか、一番知りたい俺の思いは無視されている怒りだね。
どこかで裁判の計画的な流れを断ち切りたいねぇ。

刑場

2010-08-27 | Weblog
俺は東京拘置所に8年間いた。死刑を執行する刑場も、俺が過ごした獄舎の北北西辺りにあるのも聞いていた。そして、2階には死刑囚が過ごしていて、運動場などでは、隣り合わせになったり、擦れ違ったりしていた。多分、一般の国民よりも死刑囚の存在を近しく知っているが、刑場に付いては知らなかった。その刑場が、今日、マスコミに公開された。
ここで死刑囚は殺されるのかと思うと、やはり気分は良くない。果たして、何人の人が無実を叫んで殺されたのだろうか。
犯罪は憎むべきだ。俺のような冤罪も作る。絶対に許されないが、だから死刑にしても良いとはならないと思う。俺は、国家としと、我が日本国に生まれ、生きている人の命は、たとえ犯罪者でも守るのだと、命を守る宣言をすることから、本当に命を大切にする日本が作れるのだと思っているのだが、甘いかなぁ。

バカだねぇ

2010-08-27 | Weblog
小沢さん、とうとう総理大臣を目指すと宣言したね。バカだねぇ、本当に。
自民党政治を見ても判る通り、国民の支持がない政権は続かないのは明らかじゃないか。
今、小沢さんが民主党の代表になり、総理大臣になったとして、国民が納得する?
する訳ないよ。
政治と金に怪しい人間が、総理大臣になど、なってはいけないのだ。裁判と政治は違う。不起訴になったり、無罪になるば良いと言うモノではない。政治資金を怪しげに運用し、その説明が出来ないじゃないか。
怪しい金を使い、政治的実力者になっているから、何でも許されるのか?
あり得ない。
政治は、国民から集めた税金を、いかに国民のために役立つように使うかを決めるのが、最大の任務だ。資本主義社会で金を貪る一握りの人々から金を集め、怪しげな土地取り引きなどをして、資産を増やす。こんな人間が、なぜ総理大臣を全う出来ると言うのだ。
こんな人を推す民主党の議員、これもバカだよ。
何も判ってない。
近いうちに自民党の一部など、保守系議員が離合集散して、また新しい政党、政権が生まれることになるだろうね。もっとも、どんな新政党、新政権が生まれても続きはしないよ。国民の意思、民意を受け止める議員は、今の保守系議員には少ないのだから、また同じことの繰り返しになるだけだよね。
さて、どうなりますかねぇ。

石器

2010-08-27 | Weblog

昨日の川遊びでは、幾つかの石器らしき物を川から発見した。大体は、手にして、磨り潰したり、叩き切るような物だったが、写真を撮らずに置いて来てしまった。
その中に一つ、ハート型の石があった。
これは自然に作られだろうが。
石探しは、ヒロトと二人だった。

ビックリ!

2010-08-27 | Weblog

川遊びをしていた夕方、俺と、マサト、ユウト、ヒロトで、最後に上流へ行った。
ヒロトの手を引いて行ったらば、先に行ったユウトが「ショウジ!ショウジ!また魚を捕ったから、早く!」と呼ぶ。ヒロトに、ゆっくり来なさいと言い、飛んで行ったらば、今度はウグイを突いていた。それも銛の歯の間に挟まっていた。
ユウトは、逃げられないように殺すと言うが、俺は大事に持ち帰るから大丈夫だと返事して話していると、ヒロトが7~8メートルくらい前から水の中へ走り出し、少し深くなった辺りで転んだ。
大した深みではないはずで、怪我もないだろうし、すぐに起き上がると思って、起き上がる顔を想像して「ヒロトが転んだ!」と笑っていたらば、なかなか起き上がらないで藻掻いてる。マサトが「溺れてるよ!」と言った声と同時くらいに走りだした俺は、ゴムスリッパも脱げるくらいにダッシュ。ヒロトに向ったらば、いきなり腰まで、水。かなりの深みだった。
ヒロトの服を引いて抱き上げたが、ヒロトは泣きもしないで驚いたように目をパチクリするだけだった。
ユウトが寄って来て言った、「ヒーくん、注意しなくちゃダメだよ!」そして、言った。「アッ、ショウジ、魚は!!」
夢中になったせいで、すっかり魚の入ったバケツを忘れていた。「だから、殺そうと言ったろ!こういうときは、まずバケツを置いて行くんだよ」言われてしまった。
しかし、驚いた。目の前だから良かったが、子供は目を離したらば危ないと、改めて思った。

川遊び余話

2010-08-27 | Weblog


連れ合いの実家に近い塩子川で遊んでいたらば、連れ合いの兄が、川覗きの箱に銛を持って来た。
俺は、川や野で遊んだことがなくて、大体は野球などのフィールド遊びが専門だった。だから、川や野のことは判らない。兄は、良く知っているので、それからは、兄に付いて魚を追っていた。
ユウトは、見事にヤマメを突いた。

川遊び

2010-08-27 | Weblog

昨日は、子供たちと川遊びに行った。
蒸し暑い毎日だが、森の下を流れる塩子川に入ると、全く暑さは感じない。足の入った水は冷たいし、最高だった。

給費金

2010-08-27 | Weblog
司法修習生はアルバイトを禁止され、研修と勉強に集中することを求められる。その代わりに給費と呼ばれるお金が政府から支給されることになっていたが、今年の11月からは、それが廃止され、お金のない者は最高裁から借金をして学ぶことになったのだ。
司法修習生問題では、以前は独学や大学に在学中でも受験は可能だったし、何回でも受験出来た。しかし、今は法科大学院に3年間通い、その後、3回しか受験は出来ない。3回受験して合格出来なければ受験資格を失い、法曹家になることも不可能になってしまうのだ。そのために法科大学院では勉強に集中することでアルバイトなどは出来なくて、借金をする人が多いらしい。更に、司法試験に合格して修習生になると、その期間も無給で借金をすることになってしまい、今でも多い人は一千万円を越える借金を背負っていると言うのだ。
俺は冤罪と闘って来た。沢山の弁護士さんが手弁当で正義と真実の大義に支援を下さった。もし、弁護士ななった途端に多額の借金を背負っていては、まずは借金返済、正義だの真実だので働くわけには行くまい。冤罪者は救われなくなる。それだけではなくて、裁判官、検察官になる者も、背負った借金の返済は負担になる。きっと検察庁や裁判所が手助けして負担にならないような方法を取るだろう。裏金に手練が揃う官庁のこと、「上手くやってやるから、まあ頑張って!」などと言われて。
弁護士と同じように、本来ならば正義と真実の大義で法治国家を背負うべき裁判官や検察官が、初めから金で良心に負担を背負ってしまっては、ますます国民から離れた裁判が行われることになってしまう。
給費金問題は、単に弁護士の問題ではなくて、日本がまともな法治国家として成立して行けるかどうかの問題だと言って良いかも知れない。

他山の石

2010-08-26 | Weblog
先日、信頼できる支援者から「桜井さんも、このことを他山の石として、今後の闘いを続けて欲しい」と言われた。いわれのない非難を受けた思いの俺には、俺もかと不満だったが、何を言われても絶対に間違ったことは言わないし、俺を思ってくれていると信頼できる人だったから「そうだな、不用意な言葉などもあるし、注意しよう」と考えた。
何かを忠告されたり、自分の思いと違った指摘を受けると、なかなか素直には受け取れないのが人間だが、今日も報道された阿久根市の騒ぎを見ていると、自分だけが正しいと考える人間の哀しさを思うね。
選良として市民、国民のために働くと言うことは、自分だけが正しいと思っては物事が進まない。色々な人が選ばれてきて、考えも違えば、必ず反対意見が出る。意見が違うからと言って、法律の抜け道を使って議会を無視した行動をする阿久根市長を見ていると、この人は政治家と言う以前に、人間としての素養に足りないと感じてならない。こういう行動を頼もしいとか、頼りになると錯覚する人もいるだろうが、違う。ただ単に、他を省みて自分を思う心が無い、唯我独尊、自己中心者でしかない。
こういう人が国家を政治したらば、なるのがヒットラーだろう。竹原氏は、税金で賄われ、自衛隊員になる義務を負う防衛学校を卒業し、その自衛隊員の任務を放棄して阿久根市長になった。考えると、軍人だものね、ヒットラーになる資格は充分だ。自分の思う通りにならないからと議会を無視して専決処分を繰り返す竹原氏、怖い怖い。

時代

2010-08-25 | Weblog
夕涼み よくぞ男に生まれけり
こんな昔の川柳がある。
昔は、夏になって諸肌脱いで過ごした男に対して、女は肌を隠して暑さに耐えるしかなかったことを表した川柳だが、時代が変わり、今は、逆になった。
連日の暑さは記録的で、昨日も全国的に猛暑日の35度超えだったし、今日も暑いが、街を見れば肌を露出して闊歩するのは女ばかりだ。時代の変化だが、江戸時代に川柳を詠んだ作者が生きていたらば、どんな川柳を生み出したろうか。