桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

金木犀

2009-09-22 | Weblog
水戸に来たらば玄関に入るなり、強烈に金木犀が薫った。玄関の靴箱の上の花瓶に金木犀がいけてあった。連れ合いが実家から咲かない前に切って来たらしい。
今日は、俺が刑務所時代に貰った2600通の手紙が保管してある連れ合いの実家に、俺たちを取材している井手さんが来て、その手紙を撮影したいとのこと。彼岸の墓参りも兼ねて我々も来たらば、大金木犀が咲いて庭中に豊潤な薫りを放っていた。
初めて俺が来たころは、この金木犀は屋根よりも高かった。俺たちが結婚した後、虫が付いたせいで斬られたのだが、やっと元に戻り始めた。

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