桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

カネやん!

2019-10-07 | Weblog
俺が野球に興味を持ったのは西鉄ライオンズ対読売ジャイアンツの日本シリーズだった。利根町布川にあった栄電器店に人か集まり、テレビの前で大人たちが楽しんでいるのに混じって見たことから野球に興味を持ち、負けた巨人のファンになった。
その翌年には大学野球でホームラン新記録!と騒がれた選手が長嶋茂雄だった。
長嶋茂雄は劇的に新記録を達成して巨人に入団。日本の野球熱が沸騰したが、長嶋の前に立ち塞がったのが金田正一だった。
あのころの野球界は強弱がハッキリしていた。セリーグでは巨人、阪神、中日が上位、広島、大洋(今の横浜)、国鉄(今のヤクルト)は下位。その下位でも広島と国鉄はBクラスが常連で4位になれば上出来だった。ドラフトのない時代で選手集めは金次第。広島と国鉄は貧乏球団で苦闘していたのだ。
その国鉄スワローズにいて長嶋茂雄に立ち向かったのが金田正一投手だった。
ゴールデンルーキー長嶋茂雄のデビュー戦の4打席4三振は野球史に語り継がれる名勝負だ。4三振はしたが、総てがフルスイング!金田投手は恐ろしい打者になると感じたそうだが、その通りに好勝負を繰り広げることになる。
やがて金田投手はフリーエージェントで巨人に移籍するが、前人未到で、空前絶後と言うべき400勝という金字塔を立てた。
日本球界の大エースであったし、監督となってからも豊かなエピソードを持ち、日本球界の至宝でもあった金田正一さんが他界。また巨星が落ちた!

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