桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

歴史観

2013-04-24 | Weblog
靖国神社に国会議員が大挙して参拝したらしい。
もちろん、中国や韓国は反発している?
靖国神社は、天皇のために死んだ人たちしか祀らない。「国のために亡くなった人たちに詣るのは当然」と、良く国会議員は語るが、残念ながら違う。天皇制国会に殉じた人しか祀らないのだから、あそこには「国の始めた戦争で犠牲となった人が、全員」、いるわけではない。
あの戦争を引き起こした天皇制国会に賛同した人、または誤動され、錯覚させられた人しかいないので、そこに政治家が詣るのは戦争を反省しないからだ、と戦禍を受けたアジア諸国が反発するのだろう。
今の政治家たちは、あの戦争でおいしい思いを味わった連中の子孫が多い。戦争の悲惨を体験しなかった輩の子や孫は、平和にボケて勇敢な言葉を語るが、日本の歴史は、絶対に戦争の惨禍を招かないようにすべきと教えていないだろうか。与党も野党も歴史観が歪み、政治家に相応しからぬ政治家が増えてしまったのは、一体、誰の責任だろうか。
人は妖しい存在だ。歴史に対しても、なかなか正しい認識を持てないことが多いけど、人の命こそ宝なのだから、せめて国会議員には、そこを誤らない歴史観を持って欲しいよね。

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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2013-04-25 23:50:15
靖国神社は日本のもの。
外国人に、参拝するなといわれる筋合いはない。
韓国では、安倍首相の似顔絵を書き燃やしていた。
常識のない国。
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侵略者 (Unknown)
2013-04-26 20:22:10
先の「戦争」は、侵略以外の何ものでもない。
軍国主義の為政者により、天皇崇拝とその体制下で、暴力により無理矢理侵略に加担させられた人が、大多数であろう。
安倍をはじめとする、誤った危険な国家観を、現代社会に蔓延らせることは、非常に危険である。
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