桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

最高裁判所要請

2008-09-19 | Weblog
昨日は、二度目の要請日だった。
俺も朝の宣伝に参加するために、早起きして出たが、我孫子駅での架線切断事故。超満員の千代田線で行くことになった。東京に近づく度に、駅に待つ人が増えた。ホームに溢れる人が電車の傍まで一杯!窓側に立った俺は、背中から来る重圧を支えて腕が痺れるようになった。身動きできない状態になって、あの「解放されたい発作」が出る恐怖を感じた。参った。
電車は駅ごとの人波で遅れに遅れ、本来ならば、定刻の8時15分に、少し遅れて最高裁に到着する予定が、湯島駅に着いたのが9時15分くらい。残念ながら宣伝には参加できなかった。
二度と満員電車には乗りたくない。
女性が押されて背中に張り付き、身動きできないことを「参ったよ」とメールしたら、ある人は「楽しんでたんじゃないの」だって。俺の持ってる29年の獄中体験からの「拘束感」が生み出す恐怖、判らないよなあ。

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