桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

中学校

2012-02-08 | Weblog
今まで、沢山の学校で布川事件の話をしたが、大体が大学で、高校となると、かなり少なくなって、中学校となれば、もう数えるほどだ。
今日は、その中学校での話だった。
学校に着くと、出会う生徒が、皆「こんにちわ!」と明るく挨拶する。これだけで学校の雰囲気が判ったが、校長先生に伺うと、「大人しい子供ばかり」だそうだ。
中学3年生は120名弱で、全員に社会科の授業として、布川事件と冤罪の話をした。
初めに「布川事件の40年」と言う傑作ビデオを見て貰い、それから話した。
俺なりに人生観を込めて、子供たちにも判り易いように話したつもりだが、眠そうにしていた子もいたが、本当に一生懸命にきいてくれ、嬉しくて楽しかった。
失敗して良いのが人生で、失敗した方が楽しい、一生懸命にやるべき時にやり、一途に頑張れば道は開く、そんな俺の思いが、一人でも良いから心に残してくれて、何かの時の力になることがあれば嬉しいのだが。
子供たちの真っ直ぐな心に向き合って、実に幸せな時間を味わってきた。

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