桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

朱音

2012-02-08 | Weblog
俺がアカネに会ったのは、俺たちの結婚祝う会だった。まだ満足にお喋りの出来ないころで、3歳になる前だったろうか。
あれから13年が過ぎて、今は中学3年生、15歳になった。余り勉強は好きでないと公言し、「数学の方程式が、桜井オジちゃんの人生に必要だったか?」と聞かれた。まあ数学の方程式は必要でなかったと思うことを言ったらば「だから数学は勉強しない!」と言う。生きて行く基礎として必要だし、勉強すべき時期に一生懸命にやった!と言得ることは必要だから頑張れ、と言ったが、参った。
でも、本当に純真で、どんな大人になるのかが楽しみな娘だが、そのアカネの言葉があって、アカネの中学校で布川事件の話をすることになった。どんなことになるか、楽しみと喜びで行った今日だった。

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