桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

ハプニング

2012-09-24 | Weblog
なぜ土佐にあって佐賀温泉なのかと思ったらば、黒潮町は旧佐賀町。知ってみれば、何ってことはない。
昨日、その温泉の建物が見えて、やれやれ今日も終わった!とホッとしたとき、対向車線の待避車線に停車する黒いプリウスがいた。何気なく見ると、若い30才くらいの男性が、俺に向かってお辞儀をして、何か言った。
良く聞こえないので、何ですか?と問えば、「桜井さんですか?」と言う。全く見ず知らずの人。そうですと言うと、更に「布川事件の桜井さんですよね?」と言う。
何だか声を上げながら車を出て走って来た男性は、「ぅわ~本物だぁ!ビックリしたぁ」なんて、俺の前で言ったが、いきなり言われた俺の方がビックリだ。
「最近、冤罪に興味が涌いて、色々と検索したらば布川事件に出会ったんです。桜井さんに似た人がいると思い、何度か往復して、ここで待ってました。昨年、勝てたんですよね、おめでとうございます!」と言った。
いゃあ、どこで見られてるか判らないなぁ。まさかお遍路中に声を掛けられるとは思わなかった。
写真を撮らせてくださいと、ツーショットなどを撮り、暫く立ち話をしたが、地元にある高知白バイ事件の話をして、支援して欲しいと頼んで握手して別れた。ハプニングでした!

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