桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

舞鶴高1少女殺害事件(訂正)

2008-11-28 | Weblog
今、大きなニュースになってるね。特に、警察の家宅捜索が行われるとのことで、もう社会的には犯人となったみたいな騒ぎだ。警察の家宅捜索に弁護士が抗告を行ったが、どうやら裁判所の許可が出されて実施されそうだ。でも、これはおかしい。
逮捕された人は、既に窃盗罪で起訴もされ、一度、家宅捜索にがなされてる。もちろん、その家宅捜索が窃盗罪じゃなくて少女殺害事での捜索であることは自明。そこで何も発見されなかったのに、なぜ、二度目を行う必要があるのだろうか?
俺の冤罪体験から言えば、今度の家宅捜索が行われれば、必ず証拠か、それに近い物的証拠が見つかるね。警察が、それを用意する。こっそりと逮捕者宅に持ち込んで、はい証拠発見と言うだろう。なんて書くと冤罪体験者の被害妄想なんて思う人が多いのかな。それとも、有りそうな話と判る人が多いのかな。
今週のテレビ朝日が放送する「ドキメンタリ宣言」を、ぜひ見て欲しい。四国で白バイが勝手にバスに衝突しながら、バスの違反だとバスのスリップ痕を捏造して有罪にした事件を放送することになっている。
今の警察が、いかに証拠をでっち上げて罪の無い一般人を犯人にしているか、必ず理解できると思う。
警察は証拠を作りあげる。死刑から再審で無罪になった宮城の松山事件、今も獄中から再審を申し立てている清水市の袴田事件、つい最近に有罪が確定した仙台・北陵クリニック事件など、警察が物的証拠をでっち上げた例は無数にある。俺が布川事件の犯人にされた41年前も、四国の白バイ衝突事件の今も、警察は証拠を捏造しているし、それを見抜く裁判所は無い。全く無い。
だから、違法な別件逮捕、家宅捜索などが繰り返され、犯人が作りあげられる。そして、何も知らない社会は、あぁ犯人が捕まったと喜んだり、安心したりして一件落着!
本日は、裁判員制度で国民に候補者になった通知が届く日になるらしい。少女殺害事件、今日からは、アナタにも無関係では無くなりますね。

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