桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

東住吉国賠裁判

2020-07-09 | Weblog
今日はコロナで延期された東住吉事件の国賠裁判だった。
陪席が異動になり、弁論更新で原告の弁論が行われたが、冒頭に、裁判長からコロナで裁判が延びたことや対策で傍聴席が少ないことなどでの話があった。
なるべく早く審理を進めたいとする裁判所の姿勢は、それが当然とは言え、ひたすらに延期するばかりの布川裁判体制を思うと羨ましい限りだった。
弁護団のプレゼンを聞いて、改めて東住吉事件の捜査懈怠や起訴の違法を認識したが、東住吉の再審無罪判決後、検察は検証するとしたことで「検証結果を提出しろ」と求めた弁護団に対して「書面は作ってない、提出しない」と主張していたことも知った。
その腐れ検察である鯰塚と言う国の代理人の姿勢は相変わらず。アタマの良いバカの典型で、証拠開示で布川と同じように「プライバシーの今後の裁判に影響の」と言って開示を拒否するが、今日は「誰のプライバシーを犯すのか、どのように影響するのかなど、具体的に主張して欲しい」と裁判所から指摘されていた。
どんな屁理屈を言うのか、次回が楽しみだ。
いよいよ文書提出命令を出すか、出さないかに来たが、布川と同じに審理がストップして高裁へ行くのか、このまま審理が進むか、次回は11月5日だ。