桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

7月4日

2020-07-05 | Weblog
昨日は、コロナで開くのを自粛していた麻雀小組の久しぶりの例会だった。10人で楽しみ、俺は癌での処置などがあるために5時には帰って来たが、やはり皆さんとの時間は楽しかった。
そんな今朝になり、友人の家事被害を知った。麻雀小組にも顔を出していた仲間だ。
家族に被害は無かったのが幸いとはいえ、気の毒な限りだ。
そんな昨日は結婚記念日だった。21年目。
あのときに連れ合いの仲間たちは、俺の過去から将来を不安に思って案じる人も多かったようだが、もう22年目に入る。
俺の中では昔も今も同じ、変わらないと思っているが、かなり違うかも知れない。
見通せない再審と自分の明日、それに闘う気持ちの感じない共犯とされた同士の言動に苛立ち、些細なことで荒れ狂ったことも多かった。もし結婚した女性が違っていたならば今日は無かったかも知れないと思う。彼女がいればこその今日であり、今の自分だと思うと感謝しかない。
昨夜は、今日の集落の行事のために連れ合いは実家泊まり。秘かに連れ合いに感謝した別々の夜だった。