桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

そうかなぁ

2012-02-23 | Weblog
橋下大統領、今度は「小学生に留年を」と言ったらしい。
大阪市役所職員に対して、政治信条に関する業務命令を下すなど、戦前と見紛う強制を行い、全く反省のない橋下には民主主義が判っていないが、小学生の留年制度と言うのも、この男のの歪んだ信念である競争を、更に教育に持ち込もうとした思想だ。
橋下の行いに批判的な尾木ママなる教育評論家の提言を取り入れての発言だと言うけど、俺は橋下も尾木さんも間違っていると思う。義務教育において、基礎学力に届かない生徒が生まれたならば、その生徒が理解出来るだけの時間を作れるようにするのが改革だろう。教育がベルトコンベアーみたいに流れ、流れの中で理解し得る者だけを積んで行き、流れに落ちた者は、再び元のコンベアーに乗せるなんて、頭だけで生きて来て成り上がった橋下らしい考えだが、本当に人を育てる意味を判っていない。社会は頭の良し悪しだけが大切でないと教えるのが教育だ。
まあ、こんなことを言っても、口八丁手八丁の成り上がり者には理解出来ないだろうけどね。