今日は、初めて原告席に座った。
徳島刑務所に受刑中の星野文昭さんは学生運動の活動家として警官殺しの犯人にでっち上げられた。証拠を見ていけば、星野さんの無実は明らかだが、そこが裁判。無実の証拠は無視されて有罪に都合の良い言葉だけを集めて有罪になっている。
俺と同じ年齢の星野さんは、今も思想的に若き思いを抱いていて、ある意味、思想的シンボルになっているし、彼自身がシンボルとしての活動家でいる。
そのせいで刑務所に逆らうヤツ、国家に反逆するヤツと思われ、刑務所当局から敵視されて過剰な監視と処遇をされていて、面会や手紙の自由を制限されているのだ。
俺は思想的には、星野さんの反対側かも知れないが、星野さんの思想的行動ゆえに、彼の人間的な自由が制限されてはならないと思っている。刑務所当局に気に食わないことをしたからと、次々と自由制限が拡大され兼ねないからだ。
今日は、その星野文昭さんに対する徳島刑務所の面会制限などの不当を訴えた国賠裁判だった。
初めて原告席に座ったが、気持ち良かった。
原告の陳述を「後は書面で」と裁判長が止めたことで傍聴席が騒ぎ始め、ワイワイなった。
俺が、「冷静にやりましょう」なんて傍聴席を宥めたり、裁判長に「前の民事ではお金の話なのに、長々とやっていたではないですか。こっちは人権の話なんです。話を聞けないって、おかしくありませんか」と反論し、みんなであぁだ、こうだやったので、「こんな時間を使っているならば、許可すれば、もう終わっている話じゃないですか」と言ったらば、やっと「それでは」となって陳述が許されたが、このやり取りが面白かった。
終わった後、 皆さんに「喧嘩じゃないし、裁判官を説得するのだから間違わないで」と言った。
次回が楽しみだが、どうなるかねぇ。