高級公務員は違うねぇ

俺の友人に堀越明男と言う人がいる。茨城県水海道市の出身で保険庁に務めていた。公務員だった。
彼は日本共産党を支持していたから、休みの日には、共産党のビラ配りなどをしていた。そして、彼のビラ配りを公安警察が尾行してビデオ撮影し、国家公務員法違反の罪で逮捕して裁判にかけたのだ。
日本には公務員の政治行動を規制する法律があるが、この法律は日本共産党を狙って弾圧するときしか使用されない特殊な法律なのだ。警察や検察などの権力が犯す裏金や不正行為に厳しい批判の矢を放つ共産党を弱らせようとする手段と使う法律だ。
先日、防衛省の偉いさんが公務中に職員の家族を集めて選挙活動をした。ご本人が「長い慣習として続けて来た」と自認していたが、自衛隊の存在を脅かす政党には投票するな、などと話していたのだろう。
大問題になり、罷免される情勢になったが、今日の新聞には「訓戒処分」とあった。
かたや、休日に自分の時間を使って政党ビラを配って逮捕されるのに、かたや、屁でもない軽い処分でおわり、この差は、何なのだ。日本共産党にされる弾圧ならば構わない、それなら良いと許しているならば、次は、必ず国家の不正を暴く政党や、その支持者に弾圧の手が向けられるだろう。偉い国家公務員だからこそ、公務員の地位を利用した選挙活動を糾弾されるべきで、この報道を流すマスコミに頑張って欲しいと願っている。
高級公務員天国の日本は、最後にはマスコミの批判をも犯罪とするだろうことは、過去の歴史が示しているのだから。

好きだよね

また東京がオリンピックね開催地に立候補するらしい。本当に石原慎太郎は好きだよね、オリンピック。
日本復興を旗印にして招致運動をするらしいけど、東京でオリンピックをやるのが、どうして東北の復興に繋がるのか、訳が判らない。復興ならば、直接に災害地にお金を注ぎ込むのが１番だ。
東京でオリンピックを開催するには、大変な額の金が道路や会場建設に使われる。しかも、東京に言われる大地震の可能性を考えれば、開催そのものにも危うさがあるのに、相変わらずに「リスクは低い」と、あっさりかわしているだけだ。こういう必要な対策を無視した楽観論が東北の大災害に繋がり、福島原発事故を招いたことを思うと、オリンピックを招く資格はないよなと思うねぇ。
慎太郎、本当に派手なことが好きだ。もう人気と任期も終わりだと思うけど、国政云々と囃す声に乗せられて夢を見て、その軍資金稼ぎでも考えてるのだろうか。オリンピックには招致運動でも多額の税金を使うし、いざオリンピックとなれば多額の金が動く。
都民の暮らしに金を使うべきだが、石原慎太郎を知事に選んだ結果、これも仕方のない騒ぎかも知れないね。