職人たちの徒然草

新潟県・燕市在住の職人ヤスさんと、東京都・杉並区在住の職人ナガさんの交換?日記です。

銅鍋づくり体験の振り返り

2021年11月26日 | ヤスさん日記
少し長めに寝るか
と思いながらも
いつもの布団で
いつものように目が覚める。
ほっと一息のコーヒーを
丁寧に淹れるだけでも
幸せ時間と言えるな
と思う金曜日を過ごしています。

この2週間を振り返り
改めて銅鍋づくり体験について
まとめてみると。

「想像力を育んでもらえたら。」
「自分で答えを見つけてもらえたら。」
「自分でつくりあげた道具への感情を知ってもらえたら。」
と大きく3つを挙げられます。

これは環境を考えることにも繋がる
想像力の育み。
目の前のいろんなものひとつひとつに
出来るまでの過程があって
使ってゆく中でどうなってゆくのか。
それは
道具でも食べ物でも水でも。
1枚の板から銅鍋をつくりあげる過程を
ご自身の手で体感してもらうことで
その流れの中に居ることを感じてもらえればな
と。
金属とゆう硬いものを
自分でつくってみるとゆうブレイクスルーの力を借りて。

そして
もうひとつは
銅鍋づくり体験に参加してもらって
きっと驚くであろうことが
最初につくり方の説明をさせてもらうだけで
製作過程においてほぼ手を出さないとゆうこと。
私が手を出した方が私自身も楽なのですが
みなさんの体験中は
じっと願いながら待つことと
技術を言葉にして
どう叩けばどうなるのかを伝えるのが仕事・
私が手を出せば製作もどんどんと進み
私自身も楽なのでしょうが
最後の落とし所は
みなさんに見つけてもらうことが最良なはず。
どこかに必ず答えがあるとゆう教育が
日本では普通にありますが
そこから脱却でもあります。

そこに繋がることなのですが
銅鍋づくり体験は
その日1日で鍋ができあがり。
「銅鍋と一緒に寝たい!」と言ってもらえる方もおられるように
自分の手で生み出した道具になんらかの感情を抱かれる。
その道具を使って誰かに料理を振る舞おう
なんて思ってもらえたら
伝えているものとして嬉しく思いますし
またこんな形の銅鍋をつくってみよう
なんて想像をしてもらえたら
それもまた最良の喜びです。

言葉にできるこの3つを
お伝えすることが
今の私の使命なのだろうと。
その使命のために
協力してくださる主催者のみなさんには
感謝の念しかありません。
企画から告知
準備から片付けまで。
ご自身が感じられた喜びを
周りの人に伝えてくれる。
それに応えて
私も更に進化したいものです。

改めて
改めて
進化してゆく銅鍋づくり体験になれるように。
今日からまた
誰とも喋らない
工房での製作の中で
考え続けます。

ながさん
12月も目の前ですね。
会合の日にち
決めますか。
コメント
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