職人たちの徒然草

新潟県・燕市在住の職人ヤスさんと、東京都・杉並区在住の職人ナガさんの交換?日記です。

=0の人生

2021年08月15日 | ヤスさん日記
精神分析の
ジャックラカンが
「欲望を諦めないこと」
が倫理的である
とゆうような言葉を
何かの文脈で話されていたようで。

この言葉を聞いて。
画家井田さんのことを
強く印象づけたのです。

普通の人にはできない
欲望を諦めるとゆうこと。

一人で生きるとゆうこと
妻帯しないとゆうこと
恋人をつくらないとゆうこと
家族を持たないとゆうこと。
それを決断したかどうかはわかりません
けれども
絵を描くこと以外に
欲望をもたないとゆうことで
彼の人生は
井田英夫ー絵を描くことを=0
を完成したのだと思います。

これは
倫理を欠いた
と表現してもいいでしょう。
それと引き換えに
画業を完成させた
と言ったもいいでしょう。

もちろん
私もながさんも
それぞれのやり方が在る。
在りつつも
彼の0には
きっとほとんどの人がたどり着けない
0なのだと
ながさんなら痛切に一緒に
理解してくれると感じています。

それぞれの人生
と言ってしまえば
それまでですし。
そう誰かに言われれば
そうですね
と苦笑いするしかない。

けれども
彼の人生が短いか長いかは兎に角
人間の前に画家であった
とゆうことを
深く感じずには居られません。

そう
彼の遺作展2回目が
昨日から始まったのです。
それで
そんなことを考えつつ
今日も苦笑いをしながら
自分の道を叩き続けました。
コメント
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