職人たちの徒然草

新潟県・燕市在住の職人ヤスさんと、東京都・杉並区在住の職人ナガさんの交換?日記です。

観点の転換

2012年11月04日 | ヤスさん日記
特に今必要ない物
って
よく言われるのですが
でも
それは食器としてみた器
だからなのかもしれません。
けど
それが完成を育むもの
だとしたら
どうだろうか
と思う今日この頃。
ながさん
長野の青空は
もう冠雪の山々と共に
清々しさを与えてくれました。
雪のシーズンは
ほんともう足音を近づけているのですね。

必要のない物と言われた時
観点の転換を
示せるようなモノであり
言葉でありたいな
と思うのです。
もしそれが
感性を育むものであるのなら
価値は大きく変わるのではないでしょうか。

ひとつのシミが
重なり合う事で
それが味になり。
ひとつの傷が
重なる事で
歴史になる。

使い続けられるモノ
って
そんな味や歴史を
持っているのだと思うのです。
使い始めは
気になる事も
それを重ねる事で
時と経過と共に
味や歴史を包有するモノになる。

そんなコトを
最近学んでいます。
同じ用途で考えれば
他にもいろんな物はありますが
観点を転換して考えると
他にも様々な効用はあるし
効用のあるものづくりをしたいな
と思う職人なのでした。
コメント
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