ナニカのスイッチ

スイッチの入る瞬間を
待っているのだと思いました。
銀の湯沸制作時に。
頭の中にある風景と
目の前の作っているモノが
合致する瞬間。
そこで
ナニカのスイッチが入るのだな
と。
それは
材料を切り出す時でも
ある程度の形になる時でも
それぞれのタイミングがあるのですが
ナニカのスイッチが入ると
それはほぼ完成に近づいた時
なのだと思うのです。

それは
頭の中にある風景が
動き出すような。
目の前にあるモノが
温もりを持ち始める時。

どんな風景の中で
どんな風に使われ
どんな情景になってゆくのか。
そんな流れを
感じさせてくれる時です。

今日という日は
そんなスイッチを教えてくれた
大切な日になりました。

時間という概念が
流動的だということ
そのタイミングが来てさえくれれば
時間は飛び越えられるものなんだ
と思う職人なのでした。

ながさん
寒い日々
身体には気を付けましょうね。