職人たちの徒然草

新潟県・燕市在住の職人ヤスさんと、東京都・杉並区在住の職人ナガさんの交換?日記です。

曰く言い難し

2008年09月22日 | ヤスさん日記
大雨の後から一夜明け
涼やかで落ち着いた空気の朝
たまには
早朝の電車に乗って
小旅行もよいものです。
同じように観ていた景色の
新たなる発見
もしかしたら
昨日の自分とは全く自分が
そこに居るのかもしれない
なんてことも
考える今日この頃です。

曰く言い難し
言葉にしたら壊れてしまいそうな
そんなカタチをした
曰く言い難い感情は
身体をここに置き留めておく
五感からの伝わりが
とても大切なことなのかもしれません。

曰く言い難し
思い切り背伸びをしてみる
ちょっと口角を上げてみる

効き目無し。

久しぶりの
曰く言い難し。
秋の深まりと共に
色を変えてくであろう紅葉を
想像しながら。

砂利を踏む音
木々の香り
谷間の川の流れ
欄干の朱

日に日に夜が長くなってゆくのは
物思いに耽る為かもしれません。
台風前に見せてくれた
夕陽の狂おしい程の紅色が
いくら眺めても
終わりがない程の時間を
感じさせてくれます。
台風の猛威と夕陽の美しさ
それもまた
全にして一なのかもしれません。
曰く言い難い秋の夜長は
今日もしっかりと明けてゆきます。
コメント
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