夢鉄城の日記

模型・鉄道・旅に関係した事を中心にしています。

ED19について考える

2024-05-22 23:00:17 | 鉄道模型の部屋

約25年前に友人から歌川模型製16番のED19が移籍してきましたが、当社では早い段階で引退宣言を受けてお蔵入りになっていました。

この機関車の処遇について昨年末から思案していたのですが、友人と鉄道模型の話しになるとこの機関車の事が出ます。

彼にとっては愛着のある機関車なので、もう一度修復して展示形式で里帰りをさせ、陽の目を見させたらいいかなという思いで、15年ぶりに倉庫から引っ張り出してきました。

移籍当時の状態は動くには動くものの、自走するのが精いっぱいで牽引力はなく、とてもレイアウトでの走行に耐えられる状態ではありませんでした。

モーターもかなり不調で安定的な回転が得られない状態でしたので、これはカワイモデル製のL5に交換しました。

通常だとこれで動きは良くなるはずですが、交換後も走行状態が良くなく、騒音も軽減されず基本性能の改善はされませんでした。

また、先輪は片方が紛失していたので、この部分もカワイモデル製のC11スタイルに使用している先輪で代用。元の先輪より軸距離が前に出てしまいますが、先輪には大きな錘が付いているので脱線する事は少なく成りました。

展示するには欠落しているサイドエアータンクを再生しなくてはいけませんが、この部品は手に入らないので作りなおすことにします。

PS14パンタは錆が出てかなり朽ちていたので、碍子も含め新品に交換していますが、この機関車にはカワイモデル製の部品が多く使用されていますから交換は簡単です。

静態保存にすれば走りに手を加えなくてもいいのですが、展示台の上の短い距離ですが自走させたいので、2日ほど走りの調整をしてきましたが、不調原因が台車枠にあるので、これも一度分解して垂直水平を取り直し、台枠自体の歪みである前後の幅を修正して、軸穴も若干拡大しようかと考えています。また、レイアウトを走る設定ではないので、小型モーターに変更予定です。

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4 コメント

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歌川模型 (N藤史郎)
2024-05-25 22:35:34
 かなりのダメージ品のようですね。
私は歌川さんの製品は自由形ED19タイプの未組キットを所有しているのみで、しかもそれは2タイプあるうちの古い方の製品で、おそらく「屋根裏」に死蔵してあったものをおやじさんが見つけてお店に出したものと思われます。ギヤ駆動は一段ウォームにスプリングベルト駆動、という、プリミティブな製品ですが、ボディーは後期製品よりも実感的とされ、自由形ファン垂涎の製品、というのは松本吉之氏の鉄道模型考古学で知りました。これにカワイモデル製品のEB20用のギヤユニットをあてがえば最良のモデル、となるはずで、それゆえ芙美子さんにお願いしてひとつ分けてもらいました。さて、日の目を見るのはいつになる事か・・・その頃、カワイモデルのEB20を西武色にしようと購入したりして自由形B電気機関車に傾倒しかかっていたのです。

 写真を拝見すると、この機関車は、古いTMSの広告にあった、「高級仕様」のようですね。即ち、動輪がスポークになっています。
 走行については詳しいことは分かりませんが、おそらく社長のお見立てのとおり、フレームの歪みではないかと思います。
 再生、できれば昔のように好調な走行性能が復活すると良いですね。
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製作所 (kimi2)
2024-05-26 00:44:44
私は地元にいながら歌川模型さんとはほとんど付き合いがないのですが、ここの息子とは同級生です。
歌川さんと川合製作所はお互い良く知っている仲で、叔父から歌川さんの事を聞くことが有りました。
当然カワイモデルとは縁が深いので、このED19のルーバーやパンタグラフなどはその流用品で完成されています。

ちょっと不明なのがインサイドギヤーで、通常ならこれもカワイ製品であれば、モーターはL3辺りを使用していたのではないかと思いますが、そのモーターは他のメーカーの物でした。元の持ち主に最初からこのモーターだったか聞いてみないと分かりませんが。

動輪は真鍮製のムク車輪で、これはED14に使用されている車軸にネジ山が付いた物であることから、カワイ製品でないかと思います。動輪締め付けナットがED14の物と同じですから。

移籍した時に軸受けネジの摩耗があり、走行中にナットが緩むなど、走行状態が悪かったので、動輪と車軸はED14のスポークに交換して、その時にL5に載せ替えています。

移籍してくる少し前にED14のキットを購入したので、予備部品として車軸や動輪もすぐに調達が出来ました。(蔵出しはふみさんです)
先輪に関してはC11スタイルの物が流用できるのではないかと思い、2個購入しましたが取り付け位置を後方にずらさないと収まらなく、ステーが車軸に接触しないよう処理するのが面倒でした。

これだけ改造しても理想の走りからは程遠いので、いつしかレイアウトの中の置物となっていました。
機関車としてスタイルも良くうまくまとまっているので、スムーズに動けるようにしたいなと言う気持ちです。
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Unknown (大田鉄道)
2024-05-26 23:23:54
ヴィンテージ

kimi2社長は随分と貴重な機関車をお持ちですね。
私は蔵書の1960年代半ばのTMSで、歌川模型の広告を見て存じて居ります。

1964年時点で完成品の価格が2800円との事ですが、68年には3600円に為っています。

何れにせよ、当時の貨幣価値を考えると大金ですよね。
キットも有りますが、こちらはモーター別売りです。

オリジナルな状態は動輪がプレート車輪の様ですが、見映えが良くないですね。

社長の所蔵品を拝見すると、この機関車のプロポーションは今見ても良い感じですね?

車体裾のタンクを欠損しているのは惜しいですが、代品は見つかるでしょうか。
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給与水準 (Kimi2)
2024-05-27 10:38:11
1965年ころの給与水準は、30,300円で、大卒初任給が21,000円ほどだというので、当時の2、800~3、600円は月収の1割になるようです。
最も現代の価格からすれば、手に入れやすいと思いますが、それでもかなりの高級品といえますね。

車体の仕上がりは良好で、スタイルもしっかりしているように感じます。
構造的にはカワイモデルのED14と同じですが、中央ウエイトに関してはかなり軽い物が使用されていました。
けん引力不足と感じましたので、狭い空間ながら、カワイの電車用ウエイトをぶち込んでいます。
重量が増した分けん引力が増えたかというと、貨物編成が3両くらい長くなった程度でした( ´∀` )

逆に重くなったのが原因かどうかは分かりませんが、動輪取り付けナットがたびたび緩むようになりました。特にウエイト側のムク車輪が緩むので、増えた荷重に老朽化した車軸ネジが耐えられなかったのかもしれません。
そのうち締め付けても車輪が圧着出来ず、空回りするようになりましたので、車軸交換に合わせてスポークに交換しました。

サイドタンクは形状の似たものがないし、車体側はすっぽり切り落とされた半円ですから、これに関しては自作で再生するようですね。
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