TOMIXのC58が入庫して、いよいよKATOのC58の引退が決定的になり始めた空気が漂う車両管理課。
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問題はモーターとの見立てから、このモーターを交換すれば復帰できるのではないかという事で、すでに部品取りになっているD51からモーターを移植するべく解体を行いました。
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以前にも記していますが、この車両は現在の前の世代で縮尺は一回り大きい1/140で、同型のナメクジのギヤー損傷のため2台ある標準型の1台を部品供給にした車体です。
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次にC58もモーターを取り出すべく解体します。
モーターの形状と大きさを確認すると違いは少しなので解体を先に進めます。
D51もC58も同様の車体構造となっていますので、おそらく部品的には共用できるのではないかと思われました。
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D51との違いはモーターシャフトの長さで、C58はシャフトにウォームが付かない短軸で先端にシャフト連結が付いていました。
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このシャフト機構だとⅮ51のシャフトを同じ長さに切り落として、シャフト連結を付け直さなければいけません。幸いモーター本体取り付けネジは同径の物なので交換は可能です。
加工を始める前に本当にモーターが悪いのか、ベンチテストを正逆それぞれ20分中速回転で試験しました。特にうなりや脈打ちと言う現象が出ないので、低速で10分、高速で5分試験しましたが症状がありません。
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と言う事で次に考えられることが、少し走っただけでギクシャクした動きになるのは給電ではないかと思われ、テンダーからくる配線の確認をしました。本体左右にビスでコードが結線されていますが、左側のコードの結線状態がおかしい。
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一旦ビスを外してコードを見るとほぼ断線に近い状態になっていました。かろうじて2本ほどの線がささくれ状態で残っている感じです。この部分を切断して新しい線を剝きましたが、強度不足(劣化)しているようなので、もう少し切断して結線しなおしました。テンダーからの集電を試すとしっかりヘッドライトも点きました。
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モーターは問題がないことが判明しているので一度元に戻すことにしました。ウォームとユニットギアに注油して試験運転。
スローがあまりよくないので動輪の位相調整をしたところ、まあまあこの時代の動きにはなりましたので、本線上で10両の客車を牽かせ30分走らせました。
以前のように5分も持たなくダウンしていた機関車ではなくなり快調です。
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この車両はN特派員から新品の秩父鉄道セットで寄贈されたものですが、残念なことに最初から不調な機関車で、交換部品も手に入らない事もあり小手先の調整のみで動かしていました。それが11年目の解体で解決とは。
品質で定評のある会社だけに、こんな単純な不具合だったとは思いもしませんでしたが、これでパレオエクスプレスもめでたく復活です。