マイクロエースの10系客車は2000年初頭あたりから発売されているので、このオハネフ12も20年ほど経過しているのではないでしょうか。
手前 KATO
移籍してきた車両の中には、集電ブラシが無い物がある事から、この車両は室内灯装備が出来るようになっているので、改良型になるのかもしれません。
上 マイクロエース 下 KATO
定価1200円という表記がありますから、かなり古い製品とは違うようです。
手前 KATO
KATOも同じ2000番台ですから車体形状や床下も大きな違いがありません。床下機器のブロック切に違いがありますが、側面から見れば同等な機器配置になっています。細密度で言うとマイクロエースの方が良いです。
台車の転がりは話にならないほどマイクロエースは重いです。ブレーキがかかったような状態といえばわかりやすいかと思います。
バネ仕様がマイクロエース
2社の台車形状に大きな差はありませんが集電方法は全く別物です。
マイクロエースの集電方法はTOMIXと同じです。TOMIXの初期集電方式も転がりは良くありませんが、マイクロエースは全く転がらないところに違いがあります。
台車両サイドの床板に当たるバネですが、かなり高くしっかり集電させるという目的から、バネの圧力を強くしている事が分かります。
台車単体では転がりはTOMIXと同等か、それより少し落ちる程度ですから、やはり、このバネ圧が影響していることになります。
今回はこの話が話題に上ったことから、バネ山を3段ほど落としてみました。左バネをカットしているので高さの違いが分かると思います。
集電にどのくらいの影響があるのかはこれからの検証になりますが、一応集電板には接触しています。
左 加工前 右 カット後
バネの減圧をして再度車体に取り付けて転がしてみたところ、かなり改善されてKATO製の転がりに近付きました。KATO台車が満点の10とするならば、最初は2点だったのが8点になったという状態です。
マイクロエース製品の出来がいいだけにこの部分だけが残念でした。減圧で転がりが改善されたことが実証できたので、今までポイント通過に気を使っていたのが不要になったように思います。