夢鉄城の日記

模型・鉄道・旅に関係した事を中心にしています。

三鷹車両センター85周年③

2014-09-30 00:17:00 | 鉄分診療所


車庫に移動する際に気になったのが、レールの規格違いの繋ぎ方です。外は規格物ですが台検庫内は昔のローカル規格ですから、当然レールの厚みと高さが違うわけです。



枕木も木製でほとんど埋まっています。昔の貨物ヤードみたいな感じになっていますが、繋ぎ目左側が通常のレールで右が規格の低いレールです。



高さの違いを克服するために、一部肉を落としてさらに支持部分を曲げて繋いでいるのがわかります。



同じようにほかの線路も処置されています。単純に同じレールにしてしまえば楽じゃないかと思いますが、庫内に設置するには床を掘り下げて作り直さなくてはいけないので、こちらの方がはるかに経済的だと言えます。
それにしてもジョイントの厚みも段差も半端でないですね。





次の見学場所は電車の屋根ですが、10名区切りの見学なので20分ほど待ったでしょうか。
3両ほど進んで折り返してくるので、見学者が降りてこないと次が行けません。西武の武蔵丘は一方通行なので待ち時間は少ないのですが、さすがに10両分歩いていくのは大変なので折り返しになっているようです。



細い階段をゆっくり登っていきます。右側の電車は架線に電気が流れているので見学はできません。



車両は209系500番台。先頭車から順番に係りの人が説明をしてくれます。手前が信号炎管(発炎筒)、奥が列車無線アンテナ。どちらも円筒形なので見た目はかっこよくないですね。



みんなが移動すると横揺れします(笑)



これはラジオアンテナ。お弁当箱ですね。209系以降の車両の屋根はあっさりしています。ベンチレーターがないからね。



パンタ脇にくっついているのが避雷器。



209系は菱形パンタですね。やっぱりこっちがしっくりくるなあ。



集電板(摺板)をよく見るとかなり減っているのがわかります。端が元の厚さですから身比べると結構掘れていますね。



パンタからの母線とヒューズ箱。西武電車を見慣れているので実にあっさりとしています。もっとも西武電車のパンタ周りの複雑な配線の方が異常なのかもしれません。



見学を終わって階段を下りている途中で、257系特急かいじが駅方向に走って行きました。

④に続く
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三鷹車両センター85周年②

2014-09-29 00:00:00 | 鉄分診療所
構内最初の見学で目に入るのが脱線時の復旧用具です。



ジャッキと実際の使い方の説明文が写真付きで紹介されています。



車輪に異常があるときに使う搬送用の台車。これに車輪を載せて移動する道具ですが意外と小さい。
スピードを出すわけではないのでこれで十分なのかもしれませんが、30t近い車両に使うには見た目が心許無く感じます。



これは車両前面の修理の時に使う作業台。この高さはワンボックスの洗車の時には便利そうです。



付随車のブレーキシュー



モーター車のブレーキシュー



ディスクブレーキパッド(シュー)
と制輪子三兄弟の展示。一見同じ大きさみ見える付随車とモーター車の制輪子は大きさが違うのがひと目でわかります。





主回路装置ですが、実車ではこれが6個ほど付きます。この装置は変速機のようなものなので、これがないと速度が上がらないわけです。普段は正面しか見えないのですが、今回は後ろも横もバッチリ見ることができました。



これはバッテリーで、鉄道では補助電源装置と呼ばれるものです。走行以外の電気の供給に使われているので、これが壊れると冷暖房・照明・扉の開閉などができなくなってしまいます。
これが一ケースに6本ほど入っているようです。





屋根の上にのっかているクーラーユニットです。このように中身を見せてくれるのが最近のイベントでは普通になってきましたね。夏冬お世話になる大事な機械ですね。





菱形パンタに代わって今の標準になったシングルアームパンタ。見た目は単純に見えるのですが、意外と細かい部品で構成されているのがわかります。
私の年代だとパンタは菱形が標準です(笑)菱形に比べて重量が軽く、架線の追従性もいいと言うけど、在来線の速度じゃあまり変わらんのではないでしょうか。
ここでは担当の方にいろいろと質問させていただき、丁寧なお答えをいただきましたm(_ _)m





これは立派なアント君!!車体下を覗いたらチェーン駆動なんですね。連結器は密着型しかついてませんでしたが、これだけでかいと余裕で1編成引っ張れそうです。



屋根付きのレールスター君がおりました。西武の南入曽では試乗体験できましたが、三鷹ではちょこんと置き去りにされている状態でした。乗ったらきもちいいでしょうね。



第一展示会場の次は車庫に移動します。



第一会場になっている台検庫の前面です。

③に続く
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三鷹車両センター85周年①

2014-09-28 15:08:00 | 鉄分診療所
27日JR東日本三鷹車両センター(三鷹電車区)のイベントに行ってきました。
前回75周年の時は、かなりの混雑で大変な状態になったので、今回は武蔵野市・三鷹市民を対象に1500名募集抽選での開催になりました。



往復はがきでの応募で申込者を含めて5名まで参加できますが、都合がつくのは4名だったのでその数で申込みました。申し込み最後の日に郵送したので当たるかなと思いましたが幸運にも招待されました。本日の参加者はY・N・Oと男軍団です。



75周年の時は三鷹駅から電車区まで長蛇の列でしたが、人数限定の今回は周辺も静かで気持ち的にもゆったりしています。



入場時はまとまって入らないといけないので、揃って受付で手続きしました。名簿の確認後小さな駅員君が入場の印を押してくれたあと記念品を頂きました。



記念品はロゴ入りボールペン・15cmクリア定規・クリアファイルで4名分が入っていました。





それとかなり重たいレールの記念品が1個。
こちらは、代表者の私がいただきました





レールの厚みは15mmありました。これだけあると結構な重量です。
ちなみに頂いたものが入っていた手提げ袋はE7系。他にはE5系もありましたが、E5系の方は家族(子供連れ)で来ている人が持っていました。



順路に沿って奥(駅方向)に行ったところで、洗車機体験がまもなく始まるというアナウンスがあったのでそちらに移動しました。



使用車両はE231系800番台の東西線乗り入れ車両です。



洗車は一旦三鷹駅側に引き上げてからになるので、最後尾だった10号車が先頭車両になります。遅く入ったのに運転席後ろは女性が一人いるだけでした。ここでも運良くいい場所をゲットできました。





洗車機の手前で一旦停止するとブラシが競り出てきて散水が始まります。時速5キロほどで洗車機を潜っていきます。環境対策のため現在では洗剤を使わず水だけの洗車にしているというアナウンスがありました。



最徐行で元の位置まで電車が戻っていきます。その横を本線のE233系快速電車が軽快に抜いていきます。車庫から見る本線は全く景色が違い新鮮に映ります。



3回ほど一旦停止を行いながら洗浄線に戻ってきました。
下車後は正規の順路に沿って見学です。

②へ続く
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貨車で遊ぶ

2014-09-23 22:44:00 | 鉄道模型の部屋
夜に中途半端な時間があったので、貨車のメイクアップをしてみました。
今回の車両は



トキ25000   KATO



ワム70000  2両  KATO



チ1   TOMIX



ツム1000  2両  KATO



トキ15000   KATO

まずは下地の汚れとして明灰白色を薄く吹いて白っぽくして、光沢のある車体をつや消し状態にします。



次に台車と床下に錆色を吹き付けます。錆色はかなり目立つので茶色をその上からかぶせて錆の光沢を落とします。



次に全体が白くなっているのは不自然なので、つや消しの黒を薄く吹き付けて名灰白色を殺していきます。



黒は薄いとは言えほかの色から比べると強いので、もう一度明灰白色を遠距離から吹き付けてうっすらとした色にします。



写真では少し汚れがきつい状態に見えますが、実際はもう少し暗い感じです。



お手軽メイクアップの所要時間は20分程でした。



「またこんな事して~~~ド壷にはまるぞ」
と、信吉先生からご忠告が飛んできそうです
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広告収入は大きい

2014-09-22 01:22:00 | 今日の妄想
N藤史郎さまから、西武6000系の一部編成に、戸袋窓がふさがれているとのご意見がありました。
ここ数年N2000系も一部編成ながら、更新工事で戸袋窓を埋めているものがありますが、この工事だとお金がかかるので、戸袋窓のところだけ内側からボードを張っている編成が多くなってきました。



9000系なんかがそのいい例で、外は戸袋窓があるけど裏から黄色い板でふさがれて、何とも間抜けな側面になっています。
この戸袋窓のある場所は注目されやすい場所なので、輸送人員が減少している鉄道各社にとっては貴重な収入源であるといえるでしょう。

戸袋窓の利点は、外光が入る面積が増えるので車内が明るい。車窓がよく見える。室内の圧迫感が少ない。といった長所がありますが、外光が入ることで夏は暑くなる、冬は冷える、広告はシールになり小さいものしか貼れないといった短所もあります。



しかしながら、住環境ならぬ車内環境の解放感を犠牲にするのはどうでしょうか。もともとないのなら割り切れますが、あの内張は見た目が良くありません。
広告も紙の時代から、中刷り広告なんか製品その物や、デイスプレーがぶら下がるご時世。そのうちドア横にマネキンがくっついているなんて事もあるかもしれませんね。

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