約25年前に友人から歌川模型製16番のED19が移籍してきましたが、当社では早い段階で引退宣言を受けてお蔵入りになっていました。
この機関車の処遇について昨年末から思案していたのですが、友人と鉄道模型の話しになるとこの機関車の事が出ます。
彼にとっては愛着のある機関車なので、もう一度修復して展示形式で里帰りをさせ、陽の目を見させたらいいかなという思いで、15年ぶりに倉庫から引っ張り出してきました。
移籍当時の状態は動くには動くものの、自走するのが精いっぱいで牽引力はなく、とてもレイアウトでの走行に耐えられる状態ではありませんでした。
モーターもかなり不調で安定的な回転が得られない状態でしたので、これはカワイモデル製のL5に交換しました。
通常だとこれで動きは良くなるはずですが、交換後も走行状態が良くなく、騒音も軽減されず基本性能の改善はされませんでした。
また、先輪は片方が紛失していたので、この部分もカワイモデル製のC11スタイルに使用している先輪で代用。元の先輪より軸距離が前に出てしまいますが、先輪には大きな錘が付いているので脱線する事は少なく成りました。
展示するには欠落しているサイドエアータンクを再生しなくてはいけませんが、この部品は手に入らないので作りなおすことにします。
PS14パンタは錆が出てかなり朽ちていたので、碍子も含め新品に交換していますが、この機関車にはカワイモデル製の部品が多く使用されていますから交換は簡単です。
静態保存にすれば走りに手を加えなくてもいいのですが、展示台の上の短い距離ですが自走させたいので、2日ほど走りの調整をしてきましたが、不調原因が台車枠にあるので、これも一度分解して垂直水平を取り直し、台枠自体の歪みである前後の幅を修正して、軸穴も若干拡大しようかと考えています。また、レイアウトを走る設定ではないので、小型モーターに変更予定です。