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普通の生活の中での、思いついたこと、考えたこと。何かを表現したい、書いておきたいと思った時に、ココで発散しています。

「あいまい」OK

2008-12-17 23:07:31 | 学校&就活
前回の文章表現の授業では、「あいまい表現」について考察した。


1)ちょっと遅れます。


「あいまい表現」といってもさまざまなタイプがある。その概念自体が「あいまい」で、一律にどのようなものか規定するのは難しい。

1)の、「ちょっと」は量が少ないことをあらわす副詞だが、この場合の「ちょっと」が、どれくらいの期間を表すのかは、

a:駅で待ち合わせをしているときに、一人が携帯電話に連絡してきた。
b:執筆原稿の提出について、編集者が問い合わせると、著者が答えた。

この二つの場合ではずいぶん違う。前者では数分、せいぜい10分程度であろうが、後者では少なく見積もっても数日の遅れ、と解釈してもおかしくない。

しかも文脈を限定しても経験に伴う個人差があり、話し手と聞き手の間で解釈の食い違いが生ずる可能性がある。
bの例で言えば、著者は1週間ぐらいと考えて「ちょっと」と言ったのに、編集者は3日ぐらいと期待した、という事態も生じうる。


授業では、このような、日本語における「あいまい表現」を多数集めてみて、考察し、考えられることを結論づけていく。


結果からいうと、「重要なのはコミュニケーション上の配慮である」ということ。

含意して明示しないことや、ぼかして表現することで、コミュニケーションに携わるもの、特に聞き手や第三者に対する配慮を示すことができる。


言いたいことがたくさんあるのだけど、そういう場合でも「ちょっと、いいかな。」などと話しかけることがある。

学校では先生、会社では上司や先輩にこういわれて廊下や別室などに連れ出された場合 これはもうドキドキもの^^; 
ちょっと、どころの話ではないことは、予想がつくであろう。


日本語には、この「あいまい表現」が、とても多い。また、日本人は好んでこのあいまい表現を用いているようだ。

それだけ、「相手の気持ち」に配慮する文化、土壌ができている、ともいえようか。


コミュニケーションの基本として大切な3つの「コ」、→ 心、言葉、行動。

人はあいまいな言葉を選びがちで、どっちともとれる表現をよくし、自分にいいように解釈しがち。
それらが正しいのかは、少し不安でもある。不安なので、心がゆれる。
「たった一言」に傷ついたり、勇気付けられたり、元気が出たり、「心模様」は、さまざま、そして人は「心」によって「行動」を起こす。


「言葉」が「心」に作用し、「行動」につながる。

だとしたら、やはり明るく、ポジティブな言葉を使いたい。

でも、時として、「あいまい」もOK。はっきりした言葉は、ある意味で「縛り」をもつ。それが、窮屈に思う場合もある。

明日は6時に起きます。 といったら、断固として6時。
6時ごろ起きます。といえば、だいたい、6時ごろ。5時50分もあり、6時10分もあり。その幅が、逆に余裕を産む。


曖昧(あいまい)の漢字の中には、「愛」がある。相手を思う気持ち、自分への余裕。

日常の会話においても、「あいまい表現」をうまく取り入れて、よりよいコミュニケーションを築くヒントとしたい。


明日で2学期の授業は終了、よくがんばりました!

さて もう寝ましょう 明日はだいたい6時ごろ 起きる予定です…あいまいな朝 を迎える私!
…美味しいクロワッサンをたくさん買っておいたので、朝が楽しみ(*^_^*)
早起きの秘訣は、美味しい朝食 かな?


(^^)/~~~
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