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普通の生活の中での、思いついたこと、考えたこと。何かを表現したい、書いておきたいと思った時に、ココで発散しています。

第九練習会♪

2023-09-16 14:31:01 | ひとりごと。
9月から、毎週火曜日と隔週土曜日は第九の合唱練習会に通っています@新宿にある某ホール。
どんな人たちがいるんだろう?セミプロみたいな?レベルの高い合唱団だったらどうしようついていけるかな
などと 不安に思う気持ち半分 でも私、高校の時だけど合唱部にいて その部は全国大会にも出ているほどだった、部長もしていたし。また初心に戻るつもりで基礎からがんばろう!歌うって楽しいもの!と、意気揚々で会場に向かいました°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°

練習会は昼の部夜の部とあって 私は昼の部へ出ています。テニスはお休み。この秋冬は第九!
で、申し込みの時、楽譜こちらですけど、と楽譜を渡されて、ぱらぱらと見たけど難しい、でも大丈夫そう。
合唱の経験は「あり」に〇。すでに、ホール受付では大勢の人ががやがやと集まっていた・・・
でもそこで違和感があった。なんなのかというと
ほとんど高齢者(^-^; まるでどこかの特養ホームにでも迷い込んでしまったかのようだった
昼間はそうなんだろう。 主婦か高齢者しか集まれないし・・・ でも☆
「ベテラン」ぽさがあたり一面にただよっていた。みなさん経験者でいらっしゃる。

座席はパートごとに分かれていて、そこでは自由席なんだけど、私は一番前に座りました。
後の方から聞こえてくる雑談からわかったのは、「毎年出ている」「今年で10年目」「あらお久しぶり」「4年ぶりねー!」「さえこさん、今年いくつ?」「81よ、もう80超えたわ」「またご一緒できてよかったわ」
などということ、みなさん、年末の第九に出ることが楽しみな人たちだった。

私の横にたいそうなお年寄りの方が座り、「きょうは、よろしくおねがいします。」と丁寧におっしゃってくださるので、「こちらこそ、どうぞよろしくお願いします。」とごあいさつした。
そしたら「あなた、おはじめて?」と会話が始まり、そうなんです、いろいろ教えてくださいとお答えしたところ
「私、認知症が始まっていて。こうして、毎年同じことをするのが、いいんですって。ずっと第九はね、出てるの。だから、やめないで、今年も出ることにしました。」と・・・・ がんばってください・・・それは大変だ・・・

それから、白杖をついた女性もソプラノに座っていた。この人もずっと出ていて、暗譜しているので歌えるそう。
車いすの人とか、本当によろよろした感じで杖ついて立ってるのがせいいっぱいという男性、みんな、大丈夫なのかな・・・

でも練習が始まると、さすがみなさん毎年出ているというだけあって、「覚えてる」ので、ヘンにはずしたりはしない。みんな一生懸命で、きちんとした練習会だった。隣の方も、綺麗な声だった。楽しかった。

              ☆

ただ、それはちょっとどうなのかと思ったのは
翌週の練習会の時に先生から聞いた話だけど、「楽譜が読めない」からといって、途中で帰ってしまった男性がいたそうです。

楽譜が読めない、というのは「ドレミ読み」ができないらしい。いきなり、歌詞を付けて歌わせてほしい、
それならできる、ということみたい。
要するに、「歓喜の歌」のサビの部分だけでも歌えればいい、みたいなノリ?の人らしい。
でも、ベートーヴェン:交響曲第九番第4楽章(合唱付き)の、「第4楽章」全部(約25分)がオーケストラとソリスト4人、そして合唱団で作り上げるわけだから、合唱も大変なんです。ドイツ語だし暗譜だし。
だからこその練習。有名な「歓喜の歌」はそのうちの1部分だけ。そこだけ歌いたいって、それはちょっと・・・

で、楽譜見ながら「ファファソファ ファソラファソ♪」というふうには歌えないから
いきなり「ダイネ ツァイバー ビンデン ヴィーダー♪」と、ドイツ語で歌いたいと。
それは楽譜どおりにちゃんと音がとれた後だから 
先生は、ドレミ読みで音をとって、その後にドイツ語の歌詞で歌う、その繰り返しで進んでくださってる、
普通はそうなんです、何の疑いもなく。正しいやり方だと思います。
それが、そのドレミ読みのところができない、わからない、やりたくない。音符が読めない。

で、途中で帰っちゃった!! 半分、怒りながら帰っちゃったんだそうです!!!

あー、わかった・・・テノールの席に座ってて途中で出て行った男性がいた・・・白髪のおじさんだった。
なんか、急に「ぷい!」って感じで席立って後ろに行ったのは覚えてる トイレかなとも思ったんだけど
ちょっと様子が変だった でもそんなこと気にしてられないから、練習練習!!と、いうのが前回の出来事。


事務局にも責任があると思う。誰でも歌えますみたいなこと、楽譜が読めなくても大丈夫みたいなこといって
受け付けてる。楽譜渡されて、これ大丈夫ですかと言われても 何が大丈夫なのかはっきり言わないと。
「楽譜が読めますか」これ、聞かないと。
なんとなく、大丈夫だろう、教えてもらえるんだろう、有名な歌だし、と思って入会して練習会、
そこでドレミの音符読みは元より、「はいそこはクレッシェンド」「フォルテからピアノへ」「レガート、レガート」「ファシャープからナチュラルです」「そこの二分音符はスタッカート、はぎれよく」「テンポプリモ、戻ります」「オクターブしっかりあがって」そういう指示がぽんぽん出て、それはわからないことだらけでしょう、困っちゃうよね。泣きそうになるかも・・・こんなはずじゃなかった、って。

でもそこで☆

帰っちゃうんだな。

もう来ないと言っているらしい・・・ 
自分は悪くない 説明不足 初心者歓迎と言っているのに初心者向けではない、初心者の自分に合せてくれない、自分の思うような練習じゃない、うまくできないわからない、だからやめる そういうことなんだ。

先生も困っちゃったみたいで、言っていた。「音符読みは、基本です。それができないとなると・・・ でも、いくら第九といっても、書いてあるのは世界共通の五線譜、ト音記号ヘ音記号、強弱記号、音符です。小中学校の義務教育で教わるレベルで充分読めるんです。その意味で、誰でも歌えるということなんです。」
そうそう、ほんとにそう思います。ドレミの読み方は、音楽で習ったと思う。70代だと習ってないの?

わからないんだったら、わかるように努力しよう、音符の読み方から勉強しよう、学習教材ならいくらでもある。
まずは楽譜を読めるようにしたいんですけど、どうしたらいいですか?と先生に聞けばいいし
回りのみなさんができていることを、自分もできるようにしよう。そうやって、追いついて、一緒に音楽を作り上げていく一員になろう。

そういう思考にはならない・・・のはなぜかというと 世の中いろんな人がいる からであって 中には
帰っちゃう人もいるということです。 それは仕方がないです。

・・・テニスで言えば、初心者大会だと思って出場したところ、みんな上級者ばかりな試合とか
ビギナークラスのレッスンだけどコーチの要求も周りのレベルも上級者とか そんな感じかな。
だったら帰るかな。いや、試合なら帰らない。上級者の胸を借りる!そんな気持ちであたって砕けてくる。
普段のレッスンなら・・・ どうしたらいいか、まずコーチに相談するな・・・


だけど、本当に事務局が悪いってば。気の毒といえば気の毒でもある、あの男性。


ただ、みんな、年末の本番へ向かってがんばってる。気持ちは一緒。
いろんな人たち、いろんな人生、様々な声から生れる厚みのあるハーモニー.。:・・.。:*・★

ファイト、ファイト!!*:゚(♡ˆoˆ﹡)゚:*。・・・・ 人間の声、って、美しい、素晴らしい。


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