好きな事 嫌いな事

普通の生活の中での、思いついたこと、考えたこと。何かを表現したい、書いておきたいと思った時に、ココで発散しています。

本は何かを伝えて、去っていく。

2020-06-07 20:30:03 | ひとりごと。
昨日、読み終わった本・・・久しぶりに
読後感がいま一つ
なるほど と思うところもあったけれど ほとんどの箇所が自分と相いれないものだったから☆
「38歳独身男性、シェアハウスで暮らす京大卒ニート」が、「日常のことや、何処かへ行ったこと」を書いた、エッセイ。
(ファンの人に申し訳ないので題名ははっきり書きません)

一部分を紹介☆

・・・シェアハウスの仲間3人と、熱海に「100万円」で山の上の別荘を買った。マンションの1階で元管理人の部屋。1DK。お風呂は温泉が出る。最初のうちは、珍しさもあり月に数回行っていたが、そのうちだんだん飽きてきて、管理費や修繕費、税金などの維持費も負担になり、結局売却することにした。3年後、購入した不動産に「8万円」で買い取ってもらった。

その顛末のさなかのやりとり:文中から
 >「このままずっと管理費払い続けるのはだるいなぁ」
「もう売っちゃう?」
----中略---
「でもまあ僕らはよくわからずに買っちゃったわけだし、僕らみたいなバカがまた買うんじゃないの?」
「おー。それはありあそう」
「どこかに別荘欲しがってるバカいないかなぁ。」
・・・・・・・・・・・・・・・・

売ってしまうのは自分たちの判断だし、自分側を「バカ」というのは愛嬌だけど
どこかに別荘欲しがってるバカはいないだろうか というのは、どうなんだろう。
なんだか、ほとんど全部が、こんな感じなの・・・・ 読んでて、だんだん淋しい気持ちになってきた。
全体を通して、「他人への愛」というか、他人に関心を寄せる、という箇所がまるでないんです・・・・
ずっと、一人。
ファーストフードの店員さんとのやりとりもめんどくさい、と。
「食事のときぐらい 誰ともコミュニケーションとりたくない」と。そうですか・・・・

それから、こんな箇所もあった。

小笠原に3週間滞在するツアー:その間、「なにもしない。」
ダイビングやトレッキングはお金もかかるしめんどくさいから行かない。
「なにもしない」をしに来たわけだから、それでいい、

・・・・ここも、「ああもったいない」と思ってしまった。「なにもしない」が一つの体験足りえるかといえば、人それぞれだろうが 私にはムリ!なにかせずにはいられない。
熱帯魚が泳ぐ海でのダイビング、大いなる自然の山道を行くトレッキング・・・・いいなぁ、やってみたいなぁ!と、思う。ずっと、一人でいるだけなんて!小笠原に来てまで!

その他:
チェーン店があれば生きていける、定住がきらい、会社勤めが合わない、など

・・・どれも私と真反対。
世の中にはいろいろな人がいて、その人の人生を歩んでいるわけで
自分と「交わる線」の人もいるし、「ずっと平行線」のままの人もいる。
私はきっと、この本の作者さんみたいなタイプの人とは、「平行線」でいくんだろう。
あっちから見たら、同じように思うだろうし。「こういう人とは合わないな」って。
交わる人もいるし、そうでない人もいる。人それぞれで、それでいい、ってこと。
世の中には、いろんな人がいるんだな、ということを実感した、本でした。


読後感としては、同じ「街の思い出:出来事」を書いたエッセイでも
☆又吉直樹さんの「東京百景」のほうが、はるかによかった。
何より、この方の他者を見る目の優しさ、他人とのつながりを大切にするところがいい。
それでいて切ない。愛ゆえの哀切。私はこういう本を読みたい。

本を読んだあと、手元にのこしたい物と、そうでない物とに分かれる。
又吉さんの本は、本棚に並べてある。この方はやっぱり異色の才能、ぞくぞくする。

上で「読後感悪し」と紹介した今回の本は、本棚に、残さないでしょう・・・・.。:・・.。:*・☆でも、ありがとう。
本は何かを伝えて、去っていく。

明日はお誕生日.。:・・.。:*・★ 今日は、「前夜祭」と称して(^_-)-☆
本をたくさん購入\(^o^)/ 私、本さえあれば 何もいらない。


今回は、マンガありエッセイありで☆柔らかめのものばっかり(*^-^*)
読んでて楽しい、それが一番!

明日からまた月曜日、がんばりましょう!!
(@^^)/~~~

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする