彼女が不慮の飛行機事故でなくなって今年で30年。あの日のそれを伝えてラジオのニュース。今も鮮明に覚えている。何故ならその日、関東地方は台風の影響で物凄い荒天。たぶん停電になってラジオのニュースに耳を傾けていたから。それも家の中に吹き込んだ雨水を雑巾で拭いている最中に聞いたんじゃなかったかな。向田邦子さんのことは脚本家として凄い人なんだ、くらいの意識でしかなかった。彼女の文章をまともに読んだのは亡くなってからの事。その偉大さにはまだ気づいてもいず、けど亡くなった事実はショックだった。あれから30年か。これまでにも何度となく彼女が生きていたら、と思った事があった。今、あの人がいたらどんな物語を噤むのだろうか。
しつこいようだけれど銀行話を本日も。昨日は態度の悪い行員について書いた。本日は良かった人と悪かった人。良かったのは若手(24,5歳か・女性)行員。順番待ちをして、番号を呼ばれて席に着いた時から感じの良い娘だなと思った。面接などで言われる第一印象が大切なのがよく分かる。その後の手続きも順調に進み何も嫌な思いをせずに済んだ。やや大金を現金で持ち帰る事にしたのだが最後には「お気をつけて」と心遣いをみせてくれた。思わず「あなたの接客は満点ね」と言おうとした。けれどあちらはプロ。逆に失礼になるかも、と「お世話になりました。ありがとう」とだけ言って席を立った。最後に訪ねたこれは銀行とは名ばかりの郵貯銀行。出来て日が浅い(そうは言っても民営化から早くも4年)から多少の事には目をつぶるしかないか。良くない窓口対応者はやや高齢(60歳前後・女性)のベテラン行員。対応は普通と言えば普通なのだが最後に大金(こちらにとっては)を持ち帰る時、お札を数えようともしなかったところに疑問を感じた。先に訪ねた二行では行員が自ら数えて渡してくれた。なのにそこでは「はい、どうぞ」とだけ。しかもそれまで預けていたお金なのだからせめて「ありがとうございました」の一言があってもいいんじゃない? あなたのお金をもらって帰るんじゃないんだから。あまりのふてぶてしいつっけんどんなものの言い方に少し腹が立った。で、「一緒に数えてもらえませんか」と申し出たら「お客様が数えてください」と見ているだけ。お札を数えなれていないこちらとしたらあっちにやって欲しかったのに。全くもう! おまけにむき出しのまま寄越し「そこに袋がありますからどーぞ」だって。何あれ? 郵便局時代の高飛車な態度がはっきりと出て、嫌な気分で帰った。
なけなしの貯金を下ろす為、銀行数行をまわった。そこで驚かされたのは今時の窓口対応ってあんなものなの? って事。初めの銀行では契約がかなり昔だったので登録してあった印鑑が手元になく、登録変更の手続きをとらされた。それはこちらの落ち度だから仕方がないのだがその時の担当女子の一言。「こうした場合、本日中にお支払いは出来かねます」「えっ? ではどのくらいかかりますか」「郵送でのやりとりも可能でして、直ぐに返信いただければ2週間くらいで。返信が遅い場合にはひと月ほどかかる事もあります」「本当に? だって大した金額ではないじゃない。なのにそんなにかかるの? 」「では、上の者に相談させて頂きます」しばしまたされ、結局変更手続完了後に支払われた。慣れていない新人だったのかもしれないが手際の悪さに参った。隣の席の高齢女性への対応は更にひどかった。聞こえた話では息子の名前で第三者に振り込みたいらしいのだが、息子の本人確認ができる書類を持っていない為にこちらも「本日は出来かねます」の一言。客側は事前に電話で問い合わせたら自分の(母親の)本人確認書類だけでOKと言われたそうで。数十分に渡りやりとりを重ねていた。銀行側の言っている事も分からないではないがその担当者のものの言い方があまりに強く、横で聞いていて不愉快だった。行員のイメージとは程遠く感じたが、今や彼女らも派遣社員なのかな。どう考えてもきちんとした研修を重ねた行員とは思えなかったもの。けどあれは改めた方が良いよ、××××信託銀行さん。