リンリン・ダイアリー

ブースカがお話します。

2011年8月31日 向田邦子ドラマ・胡桃の部屋

2011-08-31 20:21:04 | Weblog
 毎回楽しみに見ていたNHKドラマ「胡桃の部屋」が昨夜終了。今の時代にはやや不釣合いな場面も多かったがそれはそれ。彼女の世界観を知る者にはなんとも言えないものがあった。主演の松下奈緒さんも以前の「ゲゲゲの女房」の時よりずっと良かったし。あの時はいつもいつもエエッと驚きの表情ばかりが映し出されて気の毒だった気も少しする。ただ、始まった頃はこの人で大丈夫なんですかい? 折角の向田ドラマなのになぁと半信半疑ではあったが。終わってみれば良かったんじゃないと思え、見ていた側もホットした。全体的には老け母さん役の竹下景子が生身な女を演じていて面白かったし、人生の悲哀を全て持ちましたの蟹江敬三さんも流石! ずーっと昔に暴行魔や殺人犯役に徹していた姿はいつの間にかどこにも感じられない人になっているのが不思議だけど。臼田あさ美ちゃんはそこにいるだけで昭和感をかもし出していていい感じ。相談役でありながらどこかインチキ野郎の原田泰造さんも適役。皆それぞれに役割を果たしていて見ごたえがあった。かつての向田ドラマとは違っていたけれどそれは時代の流れだものね、仕方が無いさ。彼女がこれを見たらなんと言ったか。「まだまだだね」と言っただろうか。絶賛はないよなぁ。

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