リンリン・ダイアリー

ブースカがお話します。

2017年6月21日 高田文夫・誰も書けなかった「笑芸論」

2017-06-21 15:20:28 | Weblog

 雑誌の記事に「笑芸論」が載っていて興味を持ち書店で購入。話し方と同じように高田さんの言葉がポンポン飛び出て飽きない。こう言ったら失礼だが、ギョロ目が苦手で高田さんへの好感度は低かった。人は見かけではないのは承知しているが、苦手なものは苦手。表に出るよりは裏方での才能発揮がいい。だけどこの本は別。もっとも本は裏方作業のひとつなのだからやはりここでの才能は存分に発揮されているし好感度が一気に上がった。だからってあちらからすれば、なんだいそれがって話。映画監督の故森田芳光さんとは大学の先輩後輩の間柄で、森田さんが落研に入りたくても入れなかった過去の思い出話は面白かった。急逝されたので、きちんとしたお別れもなかったようで高田さんはかなりショックを受けられたよう。後輩を亡くすのはどんな状況であっても心が打ちひしがれる思いだろう。彼自身も不整脈で突然倒れ、心肺停止が8時間にも及んだ経験者。その経験があればこその言葉もあるようで、読み進むのは楽しいが終わってしまうのが悲しい気も少しする。


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