リンリン・ダイアリー

ブースカがお話します。

2015年7月16日 芥川賞と芸人

2015-07-16 21:00:25 | Weblog
 お笑い芸人・又吉直樹さんが文学界で大きな力(?)を持つ、芥川賞を受賞。話題になった時点でたぶん受賞されるのだろうなとは思っていた。しかし実際にそうなってみるとほんとにこれでいいの? と文学界への疑問もわく。本が売れなくなって久しい。ケータイによる文字離ればかりがその理由とも思えない。面白い、読みたいと思わせる作品がないから本が売れなくなったのだ。そんな中、救世主のように現れたのが太宰治ファン、或いはそのものと思わせるような雰囲気を持つ又吉さんだったのではないか。彼の雰囲気は実は太宰さんとは異なる。(と私は思う)あの世界に引き込まれた事のある者にはそれが分からない筈はない。だって太宰治は彼以外にいるわけがないのだから。でも、若い時分からそれに取りつかれ続けている又吉さんにとっては、自分の立ち位置をも変えてしまう力があるのかも知れない。本屋で立ち読みしかしていないので彼の作品について語る権利もないのを承知で言わせてもらえば、芥川賞も変化したなー。それに尽きる。今に始まった事ではないが文学賞の価値の低さに呆然!! 誤解のないように付け加えれば、又吉さんは魅力ある好青年。だけど芥川賞作家には似つかわしくない。文芸春秋社も潰れたくはないものなー。文学に厳しい世の中。けど、それが世の中ってもんだ。知ってはいたが厳しいもんだなぁ。愚痴しか出ないのも情けない。

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