テレビドラマの踊るシリーズは好きだった。「都知事と同じ名前(番組が始まった頃は青島さんが都知事だったのね、何とも懐かしい)の青島です」と織田裕二が言うのも面白かった。ドラマがヒットすると必ず、と言っていいほど映画化されるようになったのかしら。いつからか当たり前のようになり今や定番。もしかしたらこのドラマがその魁だったかな。特にフジテレビはその傾向にある。福山雅治のガリレオもそうだよね。そしてまたそれが面白いようにヒットする。あれだけあちこちで公開すれば人も入るでしょ、とも思えるけどさ。ただ今大ヒット中の「そして父になる」も公開している劇場数が多い。以前の是枝監督の作品では考えられない。やはりバックにテレビ局が付いていると違うんだね。それで、踊るシリーズの最終章。この映画もかなりのヒット作ではあるのでしょう。でも、昨夜初めて観たけれどなんか、面白くなかった。何故? 展開はスピーディだし飽きない内容ではあった。役者も揃っていた。ただ、小栗旬があそこにいるのも違和感があったな。彼のファンではないけどファンの人たちは私以上にあの役、嫌だったんじゃない? だって踊る~ってどうしても織田裕二の映画じゃないの。柳葉さんやユースケ・サンタマリア、深津絵里、小泉孝太郎、最後にはスマップの香取くんまで出て来たけれど、やっぱ青島がメイン。そんなところによく小栗旬が出たなーと妙に関心。織田さんも最後まで青島をやり切ってご立派ではあった。なのに面白くなかった。爽快感ゼロ。劇場でこのシリーズを観たことはないけれど、観に行くまでもなかったなと思えた。いい時期に引いたって話しでもあるのかなぁ。ちょっとがっかり。