昨日読み終わった田辺聖子さんの”どんぐりのリボン”と同じときに購入したのが、リリーさんの”ボロボロになった人へ”。タイトルとカバーデザインが気に入った。けれども中身はいただけない。おもろないもん。ボロボロになった、とあるので癒し系の話しかと思ったのに真逆。癒されるどころかムカムカして気持ち悪~。とても残念な気分。ずうっと以前に読んだ”美女と野球”はエッセーで話しはぶつ切りだけどとってもおもろかったのにな。”東京タワー オカンとボクと時々オトン”はここに書くまでもなく名作なのに。短編集では彼の能力が発揮できなかったっちゅーことか。あれをおもろい、と思う人ももちろんいるだろう。その考えを否定するつもりはないがわたしゃ駄目。彼のセンスには常々憧れているのでこの本一冊でどーこーなりゃしないが、ちびっと引いた。