渋い映画なのだろうなぁと思いながら観始めた。ところが、初めからガンガンに言い合い殴り合う男たちの姿がアップで登場したりでいささか面食らった。1967年の制作で白黒。当時はまだ映画ってモノクロの世界だったのですかね。東京オリンピックを境にテレビはカラーの時代になったのに映画はちょっと遅れていたのかな。もっともこの映画は戦後の貧しさ(両親亡き後年長の兄貴が弟たちの面倒を見、苦労して大学に行かせている話)や原爆で被災した被害者が言われない差別に苦しむ姿が表現されていてモノクロが似合っていたと思う。苦労人兄貴役の田中邦衛さんは当時まだ30代? けど苦労しているだけあって(?)年齢以上に落ち着いてみえた。もっとも芝居の中ではやたらに弟たちに突っかかって行くので精神面は幼いのだが。あの時代にはああして兄弟がまさに片寄せあって生き抜いていたのでしょうか。今の子には到底真似のできない厳しい生き方。凄いなぁ~。ちゃぶ台をひっくり返して大声を上げるシーンには辟易したけれどそれ以外の言わんとしていることはよーく心に響きました。それはこちらもそれなりの年齢になっているからか。”若者たち”なんてタイトルだけど今の若者には理解不能だろうな。これも時代の流れってやつですか。
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