96歳(!)での大往生を遂げた森繁さん。追悼番組の映画を観た。50年位前の作品で時代錯誤の場面もたくさんあったが、それでも面白かった。とぼけた感じとさらりとしたいやらしさが何とも言えない。他の人にはない味とでも言うのだろうか。似た様な俳優はたくさんいるのだが、その中でこの人、と思わせるものを持っているのは凄い事なのかも。俳優の世界でも高齢者で頑張っておられる方は大勢いらっしゃる。時にはあれ? この人もう亡くなっていたんじゃなかったっけ、と思わせる人もときどきいたりもして。それはこっちが勝手に勘違いをしていただけで失礼な話なのですが。”釣りバカ日記”のスーさん役の三国連太郎さんや、TV画面では拝見する機会はないがナレーションで活躍していらっしゃる久米明さんなどかなりの高齢者でしょうけれどご活躍中で。人前に自分の姿をさらけ出しての仕事。どんなに大変な事かと思うがそれでも96歳まで長生きをした森繁さん。よほどご自分に合った仕事だったのでしょうね。合掌。