スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

農林水産大臣賞典さきたま杯&決定の重さ

2013-05-29 18:49:21 | 地方競馬
 上位馬にそれほどの力量の差がないと思えるようなメンバーでの対戦となった第17回さきたま杯
 先手を奪ったのはサイモンロード。ただ,コアレスピューマとナイキマドリードが絡んでいき,3頭が雁行。ティアップワイルドも差のない4番手に続き,セイクリムズンはその後ろ。以下,ダイショウジェット,コスモワッチミー,ハルサンサン,スーニと続き,下げて最後尾から外を追い上げたテスタマッタがその後ろに。最初の600mは36秒6で,ミドルペースといえると思います。
 雁行した3頭のうちナイキマドリードの手応えがよく,3コーナーでは先頭に。外を捲るように追い上げてきたテスタマッタが2番手まで上がって直線。そのままの勢いでテスタマッタが外から差し切り優勝。馬群を抜け出して追い込んだセイクリムズンが半馬身差で2着。粘ったナイキマドリードが2馬身差で3着。
 優勝したテスタマッタは昨年のフェブラリーステークス以来の勝利で重賞4勝目。大レースを2勝している馬ですから,優勝候補の1頭。浦和の1400mというのが向くとは思えなかったので,個人的には軽視していたのですが,先行争いが激しくなって幸いしました。能力の高さはもちろんですが,ジョッキーの好騎乗も大きな勝因となったように思います。Testa Mattaはイタリア語で正気でない頭。
 騎乗した戸崎圭太騎手は第15回以来2年ぶりのさきたま杯2勝目。管理している村山明調教師はさきたま杯初勝利。

 物の作用というものは,必然的であるか,そうでなければ不可能であるかのどちらかです。すなわち必然的であるならば物はその作用をなすでしょう。いい換えれば神は物がその作用をなすように決定するでしょう。逆に不可能であるならば,物はその作用をなしません。いい換えれば,神が物にそうした作用をなすように決定することはありません。他面からいえば,物がそうした作用をなさないように決定するということになります。
 このことから分かるように,神による決定,これは物の作用への決定に限ったことではなく,神による決定といわれ得るすべての場合に妥当しますが,そこには質的な意味において重さの大小といったものはありません。あるのは必然であるか,それとも不可能であるかのどちらかでしかないのです。
 これもまた,僕たちが決定ということを普通に認識している場合と大きな隔たりがあるといえるのではないでしょうか。僕たちは容易に思えるような決定がなされる場合には,大した決定がなされたわけではないと考えがちです。とくにそれがごくごく容易に感じられたならば,その決定を決定として意識することさえない場合というのがあるように思えます。これに対して,何か困難と思えるような事柄が決定された場合には,重大な決定がなされたというように認識します。しかし神による決定には,こうした意味での重さの差異はいっかなありません。そもそも困難さとか容易さといった事柄は,必然と不可能の中間から発生してくるのだといえると思いますが,神による決定は,必然であるか不可能であるかのどちらかでしかないのですから,その決定に質的な差異,あるいは重さの差異といったものがないということは,当然といえば当然のことであるともいえます。
 ところで,物の作用が必然であるか不可能であるかのどちらかであるということが判明したならば,これを帰納的に考えることも可能になります。つまり,現に物がある作用をなすならば,それはそのことが神の本性の必然性に合致しているからなのです。これと逆に,物がある作用をなさないのは,それをなすことが神の本性の法則に反するからだといえます。

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