日本ダービーの第90回東京優駿。
ドゥラエレーデは発馬直後に躓き,騎手が落馬。ホウオウビスケッツが先頭でしたが,1コーナー付近から外からパスクオトマニカが前に出ての逃げ。向正面に入るところでリードは2馬身くらい。控えたホウオウビスケッツの外にシーズンリッチ。メタルスピードの外にタスティエーラ。ソールオリエンス,ノッキングポイント,べラジオオペラ,グリューネグリーンの順で続き,フリームファクシとシャザーンとファントムシーフは併走。スキルヴィングとハーツコンチェルトが併走で続き,サトノグランツ。2馬身差でトップナイフ。3馬身差の最後尾にショウナンバシット。最初の1000mは60秒4のスローペース。1頭が大きく離しての逃げでしたから,実質は超スローペースだったといっていいでしょう。
3コーナーでパスクオトマニカのリードは12馬身くらい。直線に入ったところで2番手以降はホウオウビスケッツ,シーズンリッチ,タスティエーラの順。徐々にパスクオトマニカとの差が詰まっていき,タスティエーラが先頭に。パスクオトマニカとタスティエーラの間からべラジオオペラ,タスティエーラの外からソールオリエンスでソールオリエンスの外からハーツコンチェルトが追ってきて,4頭の争い。先頭に立っていたタスティエーラが追撃を凌いで優勝。2着争いは写真判定でしたが,ソールオリエンスがクビ差の2着。ハーツコンチェルトがハナ差の3着でべラジオオペラがハナ差の4着。
優勝したタスティエーラは弥生賞以来の勝利。重賞2勝目で大レース初制覇。このレースはソールオリエンスが大きな支持を集めていたのですが,皐月賞の内容は大味なものでしたし,馬場の影響で持ち味を削がれた馬もいたと思われたので,混戦模様ではないかと思っていました。タスティエーラは皐月賞でも2着でしたから,混戦であるなら優勝候補の1頭。皐月賞の上位2頭が入れ替わっての決着ですから,順当な結果だったとみていいのではないでしょうか。上位馬にそれほど大きな能力の差があるというわけではなく,これからも接戦を繰り広げていくことになるのだろうと思います。父は2016年に香港ヴァーズ,2017年に宝塚記念を勝ったサトノクラウン。4代母がクラフティワイフ。Tastieraはイタリア語でキーボード。
騎乗したオーストラリアのダミアン・レーン騎手は香港ヴァーズ以来の日本馬に騎乗しての大レース9勝目。日本の大レースはマイルチャンピオンシップ以来の6勝目。日本ダービーは初勝利。管理している堀宣行調教師は南部杯以来の大レース22勝目。第82回以来となる8年ぶりの日本ダービー2勝目。
具体的な事例として,親が子どもに愛情を注ぐという場合を考えてみましょう。
親が子に愛情を注ぐことは,それ自体で合倫理的です。これは反対の場合から明白で,愛amorの反対感情は憎しみodiumです。よって親が子を憎む場合には第三部定理三九により,子に害悪を与えようとします。これは一般的には虐待といわれることです。このことが合倫理的ではない,むしろ非倫理的であるということに異論の余地はないでしょう。よって親が子に愛情を注ぎ,子に親切をなすということは,それ自体で合倫理的であるといわれなければなりません。このことはとくに親子関係にだけ該当するわけではありませんが,親子関係を具体的な事例とすれば,さらに容易に理解できるところだと思います。
親が子のことを過剰に愛する場合があるということは,多くの人が経験的に知っているところだと思います。そこである親が子にそうした過剰な愛情を注いでいるとして,理性ratioから生じる何らかの感情affectusがその愛を抑制し,適切に愛するようにするならば,これもまた合倫理的であることになります。つまり,受動的な愛が抑制されているのですが,合倫理的であり,かつより合倫理的であることになるのです。したがって,親が子になす親切も,受動的な愛による場合と理性から生じる愛の場合では異なるでしょうが,親切をなしている限りにおいてどちらも合倫理的であり,かつ理性による愛の場合の方がより合倫理的であるといわれなければなりません。
このことは,親が子を愛しているとしても,その愛が過少である場合を考えればより分かりやすいかもしれません。もしも親の子に対する過少な愛が,理性から生じる愛によって適切な愛にまで増加するなら,これは合倫理的としかいいようがないと思います。しかし過少であるとはいえ,子を愛している限りにおいてその親はやはり合倫理的であるといわれなければなりません。よってこの場合は理性から生じる愛によって,より合倫理的になったということがはっきりしていると思います。これと同様に,愛が減少するのであっても,適切になるのならそれは合倫理的なのです。愛は過少でもあり得ますが,過剰でもあり得るからです。
ドゥラエレーデは発馬直後に躓き,騎手が落馬。ホウオウビスケッツが先頭でしたが,1コーナー付近から外からパスクオトマニカが前に出ての逃げ。向正面に入るところでリードは2馬身くらい。控えたホウオウビスケッツの外にシーズンリッチ。メタルスピードの外にタスティエーラ。ソールオリエンス,ノッキングポイント,べラジオオペラ,グリューネグリーンの順で続き,フリームファクシとシャザーンとファントムシーフは併走。スキルヴィングとハーツコンチェルトが併走で続き,サトノグランツ。2馬身差でトップナイフ。3馬身差の最後尾にショウナンバシット。最初の1000mは60秒4のスローペース。1頭が大きく離しての逃げでしたから,実質は超スローペースだったといっていいでしょう。
3コーナーでパスクオトマニカのリードは12馬身くらい。直線に入ったところで2番手以降はホウオウビスケッツ,シーズンリッチ,タスティエーラの順。徐々にパスクオトマニカとの差が詰まっていき,タスティエーラが先頭に。パスクオトマニカとタスティエーラの間からべラジオオペラ,タスティエーラの外からソールオリエンスでソールオリエンスの外からハーツコンチェルトが追ってきて,4頭の争い。先頭に立っていたタスティエーラが追撃を凌いで優勝。2着争いは写真判定でしたが,ソールオリエンスがクビ差の2着。ハーツコンチェルトがハナ差の3着でべラジオオペラがハナ差の4着。
優勝したタスティエーラは弥生賞以来の勝利。重賞2勝目で大レース初制覇。このレースはソールオリエンスが大きな支持を集めていたのですが,皐月賞の内容は大味なものでしたし,馬場の影響で持ち味を削がれた馬もいたと思われたので,混戦模様ではないかと思っていました。タスティエーラは皐月賞でも2着でしたから,混戦であるなら優勝候補の1頭。皐月賞の上位2頭が入れ替わっての決着ですから,順当な結果だったとみていいのではないでしょうか。上位馬にそれほど大きな能力の差があるというわけではなく,これからも接戦を繰り広げていくことになるのだろうと思います。父は2016年に香港ヴァーズ,2017年に宝塚記念を勝ったサトノクラウン。4代母がクラフティワイフ。Tastieraはイタリア語でキーボード。
騎乗したオーストラリアのダミアン・レーン騎手は香港ヴァーズ以来の日本馬に騎乗しての大レース9勝目。日本の大レースはマイルチャンピオンシップ以来の6勝目。日本ダービーは初勝利。管理している堀宣行調教師は南部杯以来の大レース22勝目。第82回以来となる8年ぶりの日本ダービー2勝目。
具体的な事例として,親が子どもに愛情を注ぐという場合を考えてみましょう。
親が子に愛情を注ぐことは,それ自体で合倫理的です。これは反対の場合から明白で,愛amorの反対感情は憎しみodiumです。よって親が子を憎む場合には第三部定理三九により,子に害悪を与えようとします。これは一般的には虐待といわれることです。このことが合倫理的ではない,むしろ非倫理的であるということに異論の余地はないでしょう。よって親が子に愛情を注ぎ,子に親切をなすということは,それ自体で合倫理的であるといわれなければなりません。このことはとくに親子関係にだけ該当するわけではありませんが,親子関係を具体的な事例とすれば,さらに容易に理解できるところだと思います。
親が子のことを過剰に愛する場合があるということは,多くの人が経験的に知っているところだと思います。そこである親が子にそうした過剰な愛情を注いでいるとして,理性ratioから生じる何らかの感情affectusがその愛を抑制し,適切に愛するようにするならば,これもまた合倫理的であることになります。つまり,受動的な愛が抑制されているのですが,合倫理的であり,かつより合倫理的であることになるのです。したがって,親が子になす親切も,受動的な愛による場合と理性から生じる愛の場合では異なるでしょうが,親切をなしている限りにおいてどちらも合倫理的であり,かつ理性による愛の場合の方がより合倫理的であるといわれなければなりません。
このことは,親が子を愛しているとしても,その愛が過少である場合を考えればより分かりやすいかもしれません。もしも親の子に対する過少な愛が,理性から生じる愛によって適切な愛にまで増加するなら,これは合倫理的としかいいようがないと思います。しかし過少であるとはいえ,子を愛している限りにおいてその親はやはり合倫理的であるといわれなければなりません。よってこの場合は理性から生じる愛によって,より合倫理的になったということがはっきりしていると思います。これと同様に,愛が減少するのであっても,適切になるのならそれは合倫理的なのです。愛は過少でもあり得ますが,過剰でもあり得るからです。
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