スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

農林水産大臣賞典JBCクラシック&クールバッハ

2015-11-05 19:28:15 | 地方競馬
 今年は大井競馬場の2000mで争われた3日の第15回JBCクラシック
 逃げたのはコパノリッキー。最初はクリソライトとサミットストーンが並んでいましたが,コーナーワークでクリソライトが単独の2番手に。ユーロビート,サミットストーン,ホッコータルマエの3頭が併走で追いましたが,向正面に入るとホッコータルマエが単独の3番手に。これらの後ろにハッピースプリント,ニホンピロアワーズと続き,オグリタイムとサウンドトゥルーが併走。前半の1000mは62秒7のスローペース。
 3コーナーではホッコータルマエが単独の2番手に。この辺りからコパノリッキーがペースをあげていくと,ホッコータルマエはすぐにギアをチェンジできず,かなり押してどうにかついていく形。直線に入っても差は詰められず,逃げ切ったコパノリッキーの優勝。先に動いたハッピースプリントを追うように外を上昇し,大外から伸びたサウンドトゥルーが苦しくなったホッコータルマエを捕えて2馬身半差で2着。ホッコータルマエは半馬身差の3着。
                      
 優勝したコパノリッキーフェブラリーステークス以来の大レース5勝目。第14回からJBCクラシック連覇。フェブラリーステークスの後,骨折。復帰戦になった前走は激しく競り込まれたために失速しましたが,能力はホッコータルマエと互角。久々のホッコータルマエに対して使ったアドバンテージもあり,ここはそれが最大限に生きた形。勝負根性とかスタミナよりも,スピードが持ち味ですから,不良馬場になり,自らのペースで逃げられたのもよかったでしょう。レースで注文がつくタイプですが,注文通りになればこれくらいの強さを今後も見せてくれると思います。父はゴールドアリュール。祖母の従弟に2002年の大阪杯,2005年の大阪杯と毎日王冠を勝ったサンライズペガサス
                         
 騎乗した武豊騎手はフェブラリーステークス以来の大レース制覇。第5回,7回,8回,9回,10回,11回と勝っていて4年ぶりのJBCクラシック7勝目。JBC全体では8勝目。管理している村山明調教師は第14回からの連覇でJBCクラシック2勝目。全体でも2勝目です。

 スピノザとフッデの関係で興味深い記述が『ある哲学者の人生』にあります。
 スピノザの知人にアドリアン・クールバッハAdriaan Koerbachとヤン・クールバッハという牧師の兄弟がありました。スピノザと知り合ったのがいつ頃かは分かりません。ただ,後に示す理由から,一介の知人というだけでなく,神学や哲学に関して,かなり深く話をした間柄であったのは間違いないと思われます。
 ナドラーの記述は分かりにくいのですが,牧師だったのは弟のヤンだけかもしれません。1666年の時点では,非伝統的な考え方を有しているという疑惑の下にあり,プロテスタント教会の上役たちから監視されていたようです。スピノザと神学について語り合っていたくらいですから,これは疑惑というより,プロテスタント側からみたら事実であったといっていいでしょう。
 兄のアドリアンには婚外子があったようです。なので放埓な生活を送っているとみなされていました。要は無神論者と思われていたということです。このため,1666年のうちに,ふたりはアムステルダムの宗務局で尋問されました。尋問内容は後で示しますが,アドリアンは生活態度が不道徳であるという警告を受けています。
 1668年にアドリアンは『百花繚乱の園』という本を出版しています。内容は後で紹介しますが,プロテスタントからみるとスキャンダラスな内容を含んでいました。そして同年に『暗闇で輝く光』という書物の出版を企てました。この原稿をヤンが印刷のためユトレヒトの出版者であるファン・エーデのところに持っていきました。しかしエーデが,この本は問題を引き起こすであろうと考え,当局に通報しました。これにより出版以前の段階でヤンは逮捕され,著者であったアドリアンは逃亡したのですが,ライデンで逮捕されました。その後,ふたりはアムステルダム市の重鎮たちによって組織された委員会によって尋問されました。ナドラーによれば,このとき尋問した側に,すでに政治家となっていたフッデがいたそうです。
 ヤンは警告を受けただけで釈放されましたが,アドリアンは罪に問われました。そして翌年,劣悪な環境も影響し,獄死しています。

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