スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

JBCクラシック&第一部定義五の意味

2007-10-31 20:53:41 | 地方競馬
 今年の第7回JBCクラシックの最大の注目点といえば,一昨年にスプリント,昨年はマイルを制したブルーコンコルドの,変則的なJBC三連覇がなるかどうかという点だったかもしれません。
 先手を奪ったのはキングスゾーン。やや掛かったフリオーソは内に入れて4番手を進み,これをマークするように外にヴァーミリアン。ブルーコンコルドは中団からレースを進めました。前半の1000メートルは62秒6。ダートのレースですからスローペースといっていいでしょう。
 3コーナーを回ったあたりからブルーコンコルドが大外を捲るように進出。ヴァーミリアンは交わしましたが,前までは追いつけませんでした。直線に入るとまずはフリオーソが抜け出しましたが,一旦は控える形となったヴァーミリアンがフリオーソの内に入ると一気に伸び,4馬身の差をつける圧勝。外からサンライズバッカスとブルーコンコルドが並んで伸びてきましたが,これはフリオーソが凌いで2着。3着はサンライズバッカスでした。
 優勝したヴァーミリアンは1月の川崎記念以来の勝利で大レース2勝目。父はエルコンドルパサー,母系はスカーレットインクの一族。武豊騎手は日曜の天皇賞に続く大レース優勝で,石坂正調教師も先月にスプリンターズステークスを制覇しています。今日はドバイ遠征以来のレースとなりましたので,仕上がりかどうかというのが最大の鍵でしたが,まったく問題はなかったようです。そうであればこの距離では能力上位で,この楽勝も順当といえるかもしれません。武豊騎手の落ち着いた騎乗も印象的でした。
 フリオーソは最初に少し掛かったのが痛い感じ。もう少し前に行ってもよかったかもしれませんが,古馬相手に十分に通用することは示しました。
 注目のブルーコンコルドは大外を回るロスが痛かったですし,やはり本質的にいうならこの距離も少し長いのだろうと思います。

 竜王戦は後手の佐藤康光二冠がごきげん中飛車を目指す立ち上がりでしたが,先手の渡辺明竜王の5手目▲4八銀を見て△8八角成と変化。これは先手から▲5三角と打てないのである指し方です。結果,後手が向飛車穴熊,先手が銀冠の持久戦。微妙なところで封じ手になったという印象です。

 競輪は明日からGⅡのふるさとダービー松阪が始まります。ここは北日本勢が有力であるように思います。

 それでは第一部定義五の意味を考えてみることにします。
 まず,実体の変状ということですが,これについてはここでは,実体が変化した状態という程度に理解しておくことにします。実際,『エチカ』を読むという場合には,ここでは変状とはどういうことであるのかということを考えることよりも,『エチカ』において実体の変状といわれるものは様態のことであると理解しておくだけで十分であると僕は考えています。ただし,もしも無限様態と有限様態すなわち個物との相違に注目する場合にはちょっと別で,これらは双方が実体の変状であるという点では完全に同一ですが,変状のあり方に着目すれば相違点があって,個物というのが実体がある一定の仕方で変化した状態であるのに対し,無限様態はいわば実体,正確にいえば実体の本性を構成する属性が,絶対的な仕方で変化した状態であるということになると思います。
 むしろ様態の定義として重要であると僕が思うのは,その後の,様態はほかのもののうちにあり,ほかのものによって考えられるとされている点です。そしてこのほかのものというのは,当然のことながら実体を示します。すなわち,『エチカ』あるいはスピノザの哲学でいう様態とは,実体がなければあることも考えることもできないようなあるもののことである,ということになります。
 したがって,これをここでのテーマに沿って思惟の様態についていうならば,思惟の様態とは,思惟の実体,といっても思惟の実体とは実在的に考えれば神のことになりますので,思惟の様態は,神の思惟の属性がなければあることも考えることもできないようなものを意味するということになるわけです。
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