スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

農林水産大臣賞典ダイオライト記念&集会への参加

2017-03-16 19:37:37 | 地方競馬
 昨晩の第62回ダイオライト記念
 マイネルトゥランが押して先手を主張。このために発走後の向正面では一時的に2番手との差がかなり開きました。その時点で2番手にはマイネルバイカ。グレナディアーズとクリソライトが並んで3番手。ユーロビートが単独の5番手。キープインタッチとケイリンボスが並んで6番手。7番手がトーセンハルカゼで8番手にウマノジョー。1周目の正面に入ると先手を取り切ったマイネルトゥランがペースを落としました。ここで上昇したきたクリソライトが1馬身差で2番手に。また1馬身差でマイネルバイカが3番手。また1馬身差でグレナディアーズが4番手でこの4頭が先行集団。少し間を開けてユーロビートの隊列に。最初の1000mは63秒2で,昨晩の馬場状態からすると超ハイペース。
 2周目の向正面に入るとクリソライトとマイネルバイカの差が開き始め,後ろから動いてきたグレナディアーズがマイネルバイカの外に。また少し離れてユーロビート,トーセンハルカゼ,キープインタッチ,ケイリンボス,クラージュドール,ウマノジョーという隊列に。3コーナーを回るとクリソライトがマイネルトゥランに並び掛け,マイネルトゥランは一杯。自然と4コーナーを先頭で回る形になったクリソライトがそのまま後続を寄せ付けずに圧勝。コーナーで捲り気味に進出してきたユーロビートが6馬身差で2着。向正面で後ろから動かれたときにはじっとして,溜めた脚を最後に使ったウマノジョーが直線では大外から伸びて5馬身差で3着。4着のグレナディアーズとも4馬身の差がつき,上位はばらばらでの入線になりました。
                                
 優勝したクリソライトは昨年9月に遠征した韓国のローカル重賞以来の勝利。重賞は昨年のダイオライト記念以来で5勝目。第60回も優勝していてこのレース三連覇。ここは実績からは負けられないような相手関係。ですから優勝は順当といえますが,このペースを先行して後続を千切りましたので強い内容であったといえます。よほど船橋のコースに適性があるのでしょう。それでもトップクラスとは差があるようです。父はゴールドアリュール。母の父はエルコンドルパサー。祖母がキャサリーンパー。半妹に2016年のJRA賞最優秀4歳以上牝馬のマリアライト。半弟に2015年の神戸新聞杯を勝っている現役のリアファル。Chrysoliteはペリドットの別名。
 騎乗した武豊騎手第56回,60回,61回に続き三連覇となるダイオライト記念4勝目。管理している音無秀孝調教師は三連覇でダイオライト記念3勝目。

 スピノザとスぺイク一家との関係が良好であった点に注目すれば,スぺイクに集会への参加を誘われたスピノザが,それに応じてコルデスの説教を聞きにいく機会がまったくなかったとはいえないと思います。しかしスピノザは説教を必要とはしない人間であり,かつそれがスピノザの自己認識でもあったに違いないのですから,スピノザの方から望んでそれを聞きに行くというようなことはなかったと考えるのが妥当です。スピノザがスぺイクにコルデスの説教の内容を尋ねるということが日常会話の範疇の中ではあって不思議でないように,集会への参加というのも,日常生活上の人付き合いの範囲の中でならあっておかしくありません。スピノザはここで5年以上も暮らしたのですから,そういうことが何度かあったとしても奇妙であるとはいえないでしょう。ですが,スピノザがそれを積極的に行ったということ,他面からいえばスピノザのうちに,コルデスの説教を聞きたいという欲望cupiditasが現実的に存在したということは考えられません。また,スピノザのユトレヒト訪問がこの時期にあった史実であるように,スピノザはそれほど時間に余裕がある人間だったとも思われません。これについては『ある哲学者の人生Spinoza, A Life』でも,スピノザはアムステルダムまで旅することがあったとされていますし,ライプニッツGottfried Wilhelm Leibnizのように,スピノザを訪問してきた客人との面会も少なくなかった筈です。ですから,日常生活の範囲内でコルデスの説教を聞きにいったことがあった可能性については僕は否定しませんが,スぺイクがコレルスJohannes Colerusに証言したように,そういうことがしばしばあったということはあり得ないと僕は解します。したがってこの点については,コレルスがスピノザによい印象を抱くように仕向けるために,スぺイクはコレルスに偽りの証言をしたのではないでしょうか。
 さらにもうひとつ,スピノザがコルデスの説教を聞きにいくことが事実としてあったのだとしても,そういうことがしばしばあったとは僕には考えられない別の理由があります。それはケッテルリンフへの助言のエピソードとの整合性です。このふたつは,共に事実であることはできないと僕は考えるのです。
コメント
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